オニタビラコ(鬼田平子)
キク科オニタビラコ属の越年草。
道端や庭に自生し、日本全国ほか世界各地に広く分布する。
葉は長さ8-25cmで地面近くに集中し、ロゼット状
茎は高さ20cmから1m程に生長
茎の上部が枝分かれして複散房状に分枝し、多数の黄色い花を咲かせる。
花は直径7-8mm程度
花期は、春から秋。
暖地では年中花をつける例もある。
このような果実を痩果(そうか)という。
閉果の一種で小形で熟しても裂開せず、一種子をもち、全体が種子のように見える。キンポウゲ・タンポポ・ヒマワリなど(下の(果実の分類参照)
2-3ミリの果実に直接白い綿毛(冠毛)がつき、タンポポやアキノノゲシのような柄をもたなない。(下の写真参照)
↑ オニタビラコの冠毛
↑ オニタビラコの冠毛
↑ セイヨウタンポポの冠毛
ホソバアキノノゲシの冠毛
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きょうのツイート
amami_kaihu_so セイヨウタンポポ 西洋蒲公英 dandelionキク科タンポポ属の多年草。環境省指定要注意外来生物。日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。日本の在来種とは外側の総苞の反る点が異なる。twitpic.com/7p64qq5 hours ago
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- 果実の分類 (wikipedia 果実 を参考に、植物事典などをもとに一部編集しました)
乾果(かんか)=果実の皮(果皮)が乾燥した状態になるもの。
- 閉果 - 果皮が乾燥した状態で熟して、種子が果皮に閉じ込められたままのもの。
- 痩果(そうか) - 果皮と種皮が密着して分かれないもの。ヒマワリ、タンポポなど。
- 穎果(えいか) - イネ科にみられる果皮と種皮がより密着している痩果。
- 胞果 - 果皮と種皮が分かれる。
- 堅果 - 外側が非常に堅くなっているもの。ドングリやヤシなど。また、ドングリの台のような部分を殻斗(かくと)という。
- 翼果 - 果皮が翼のようになった果実。カエデなど。
果実が分かれる - 分離果 - 子房に複数の部屋があって、熟すると部屋ごとに分かれるもの。
節果 - マメの鞘(果皮にあたる)が、種子ごとに節を持っていて、種子一つ毎に折れて散布されるもの。ヌスビトハギなど。
- 裂開果 - 果実が種子の袋のようになり、成熟するとどこかに口を開いて種子が出るようになるもの。
- 袋果 - 雌蕊が分かれている(離生心皮)で、その内側に向いた面に割れ目ができる。
- 豆果(莢果) - 豆の莢(さや)の形。
- 角果 - 細長い(または短い)角状で、心皮(しんぴ =種子植物で、雌しべを構成する特殊な葉。胚珠(はいしゅ)をつける葉の変形したもの。被子植物では合わさって子房を形成する)が2枚あり二室からなる果実。熟すと縦に裂けて種子を出す。アブラナなど。
- 蒴果(さくか) -子房に数室あって、2枚以上の心皮から成熟してできた果実。成熟すると心皮と同数の裂片に裂け、種子を散布する。アサガオ・カタバミなど。
- 孔開蒴果 - 成熟すると、果実の決まった場所に穴が開く。
- 蓋果(がいか) - 果実の上の部分が蓋のように外れる。オオバコなど。
液果(漿果(しょうか)) - 成熟した時に肉厚で汁気の多い果肉に包まれるもの。普通は割れて 種子を出すことはない。一般に言う果実はこのようなものを指す。
- 核果(石果) - 種子は中心に一個あり、種子の外側に堅い殻(核という)を持つ。これは内果皮が堅くなったものである(モモの食用部を食べた後の普通「タネ」と言われている部分など、種子は「タネ」の中)。
- 真正液果 - 種子の外側が特に堅くならないもの。
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特殊な果実
- ナシ状果、ウリ状果
- 集合果 - 一つの花から複数の果実が集まった形のものが生じる場合、これを集合果という。果実の集まりであるが果実そのものではない。以下のようなものがある。
- キイチゴ状果 - 核果が集まった形。
- イチゴ状果 - 花托(花床ともいう)が肉質に膨らみ、その外側に痩果が並ぶもの(オランダイチゴなど)。
- バラ状果 - 花托が肥大し、その中に多数の痩果が入っているもの(ハマナスなど)。
- ハス状果 - 花托がロート状に肥大し、その上に穴があり穴の中に堅果が入るもの(ハスなど)。
- 複合果 - 密集した花序が一つの果実のようになるものを複合果という。マムシグサの肉穂花序が柔らかい果実の集まりとなるのがその例である。複合果は、花序が一つの果実のように見えるが、果実そのものではないので偽果である。
- イチジク状果 - 隠頭花序の花托が肥大し、一つの果実にようにみえるもの(イチジクなど)。
- パイナップルなども特に名称はないが複合果の一種である。