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『親鸞』(上) 親鸞がゆく! 五木 寛之 (著) (講談社文庫)

2011年12月24日 | 本と雑誌

111224_bookshinran 親鸞(上) (講談社文庫)

五木 寛之 (著)
5つ星のうち 4.5  (16件のカスタマーレビュー)

待っていたわけではないが、思いがけず早い文庫本化。ツタヤでみかけて買って置いていた。

読み出すととまらない。活字も大きく一気に読める。あと十巻ぐらほしくなるおもしろさ。向こうから活字が飛び込んでくる感じだ。川原坊浄寛、法螺房弁才、ツブテの弥七 登場人物の名前がいい、それだけでおもしろい。小説はおもしろくなくてはいけないと思う。「親鸞はもう知っている」つもりでもスリルもあって意外な点もあって考えさせられる。小説のおもしろさだろう。女性(にょしょう)の描き方もいい。色気もあるがなぜか汚れきった世の中に清潔感をもたらしている。若い親鸞(忠範(ただのり)→範宴(はんねん)は女性を引き付ける何かがあるのだった。それは下巻でもつづいている。上巻の親鸞はまだ煩悩に苦しみつづけている。

========ちょっとだけあらすじ

比叡山での命がけの厳しい修行の途中、大和路の旅先で出会い共に一夜を明かすこととなった謎の傀儡女(くぐつめ)は、驚くべき変身をとげ再び親鸞の前に身を投げ出すのだった。

しかし、そこへ・・・。危うし親鸞。と、そこで弥七のツブテが飛び、事なきを得て上巻は終わる。

有名な六角堂での百日参籠。あゝ、あれはこんな感じだったのか。そこで出会った、美しい謎の女人(にょにん)紫野(しの)は病を得て越後の実家へ帰る。死を覚悟した紫野は、自分の代わりに異母姉妹の鹿野(かの)を親鸞の元へ送り出したのだったがが・・・。
親鸞に恋心をいだく鹿野は、ある人物の策謀に・・・。そして、ああ、これ以上は書けない。
どうなる下巻・・。と、まあ、こんな予断を許さない展開の中にも、悪人正機(あくにんしょうき)などの仏教用語の正しい理解に向けて、たくみな説明がちりばめられているようだ。

amazon 内容(「BOOK」データベースより)
馬糞の辻で行われる競べ牛を見に行った幼き日の親鸞。怪牛に突き殺されそうになった彼は、浄寛と名乗る河原の聖に助けられる。それ以後、彼はツブテの弥七や法螺房弁才などのたちの暮らしに惹かれていく。「わたしには『放埒の血』が流れているのか?」その畏れを秘めながら、少年は比叡山へ向かう。
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登録情報
文庫: 368ページ
出版社: 講談社 (2011/10/14)
言語 日本語

発売日: 2011/10/14
商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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