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もっと知りたい 『伊藤若冲―生涯と作品』 改訂版 (アート・ビギナーズ・コレクション) [単行本]

2011年12月03日 | 本と雑誌

111203_book_jyakucyu_1_2  もっと知りたい伊藤若冲―生涯と作品 改訂版 (アート・ビギナーズ・コレクション) [単行本]

佐藤 康宏 (著)

NHK bs の特集番組で何度もみた。なぜこれほどの画家が教科書にも載らず、現代の多くの日本人がそのすばらしさを2000年(京都国立博物館の若冲展)まで知らずにいたのか、そのことの方が知りたいほどだ。

P90「江戸時代の文化の山場を元禄文化と化政文化というふうにまとめるのは美術史にかんして完全にまちがっている」P90

「そんなことを書いている歴史の本は捨ててしまいなさい。」とも著者は書いている。 総論 伊藤若冲と江戸中期絵画の豊穣P90

また、若冲の言葉 「いまの画というものは、みな手本をもとに描くばかりで、いまだものを描けたものをみたことがない。そして技術によって売れることばかりを求めていて、技術以上に進むことができたものがない。自分が人と違っているのはこの点だけなのだ。」【大典(だいてん)【藤景和(とうけいわ)が画の記」より】

もっと知りたい田中一村―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション) もっと知りたい田中一村―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2010-05

田中一村も似たようなことを言っていたと思う。いずれも本書を読んでみようと思うきっかせになった箇所である。

なぜ一村を昭和の若冲と言わず、日本のゴーギャンなどと言われてしまったのだろうかと思うほど一村と若冲は共通点が多いように思う。

このブログ 2010年8月 8日 (日曜日)
『もっと知りたい田中一村』―生涯と作品 大矢 鞆音 (著)

しかし、両者の画も人生も対照的な点もまた多い。それらを比べると両者のよさが際立ってきておもしろいと思った。

ほかに、一村と

wikipedia高島 野十郎(たかしま やじゅうろう、1890年〈明治23年〉8月6日 - 1975年〈昭和50年〉9月17日)は、大正 - 昭和の画家。独学で絵の道に入り、透徹した精神性でひたすら写実を追求。終生家族を持たず、画壇とも一切関わらず隠者のような孤高の人生を送った。本名彌壽(やじゅ)、字は光雄。

との共通点も見出せるだろう。

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これは魚の惑星か?不思議な視点。

若冲の絵は細密を極めなららもユーモアや遊び心も多くみられる。

amazon 内容(「BOOK」データベースより)
本書ではおよそ主要な作品を選んで若冲の生涯に沿って配列し、さまざまな角度からの短い解説を加えている。また、若冲についてほんとうに知ってもらうためには同時代の文献が欠かせないので、漢文で書かれた史料は書き下し文か現代日本語になおして引用した。最後の総論では、十八世紀京都画壇がきわめて創造的な場であったこと、そしてそこにおいて若冲の成し遂げたものが孤立した営為ではなかったのを理解してもらうために、若冲とほかの画家たちとの共通する志向について少し説明している。

内容(「MARC」データベースより)
伊藤若冲の作品には、ただそれ自体で人を興奮させる力が満ちている。主要作品を若冲の生涯に沿って配列し、彼の芸術の特徴や意義など様々な角度から解説、関連エピソードも多数収録。若冲作品所蔵美術館・博物館・寺社も紹介。

目次
序章 市場を逃れて自然を描く―商人から画家へ
第1章 最初から個性的―初期作品
第2章 東アジア花鳥画史のモニュメント―動植綵絵
第3章 単色デザインの斬新さ―水墨画と版画
第4章 最後まで衰えない画力―物好きの晩年

登録情報
単行本: 95ページ
出版社: 東京美術; 改訂版 (2011/07)
発売日: 2011/07
商品の寸法: 25.8 x 18 x 1 cm

もっと知りたい伊藤若冲―生涯と作品 改訂版 (アート・ビギナーズ・コレクション) もっと知りたい伊藤若冲―生涯と作品 改訂版 (アート・ビギナーズ・コレクション)
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2011-07