少子化で村内の稚児年齢の子供が少ないと、見物の人達が話していたが、パンフレットにも村内外からの行列募集の記事が載っていた。 伝統のあるこのような行事がいつまでも続くことを願っている。 そこで出会ったのが、女行者さんで、名古屋方面の行者講の人との事だった。 これからバスで女人結界門のところまで、朝早く大峯山にお参りした男性の行者さんを、迎えに行くのだといいながら、バスが来るまで気軽に写真を撮らせて下さった。 とても凛々しい姿である。 私たちが泊めて貰っている隣の旅館が、定宿だそうだ。 全員が門内に入ったところで、一斉に合掌しながら般若心経を唱える。 無事に行を終えた報告と感謝の祈りなのだろうと思いながら、「お疲れ様」の気持ちで行者さんたちに合掌した。 実に涼しい。 役の行者像のある池で水行をしている人がいた。 神聖な行なので写真はどうかと気になって、尋ねてみると、ここでも快く承知してくれた。 「ひゃぁ!冷たい!」の声。 行者像から落ちる細い滝にかかってから、池に座り般若心経を唱える。 明日の早朝お山への行に入る前に、禊の行をして無事お参りできることをお祈りするのだと聞いた。 このようにして行者さんたちは、大峯山の祈りの道を登っていくのだと、話では聞いていたが、目の前にして厳しさに向かう構えが前夕から次第に出来ていくのだと知った。 |