山麓線を五條方面から車を走らせてきて、當麻の町に入る直前の左手に見える、この看板がもうずいぶん前から気にかかっていた。
初めてこの看板を見た時、「瓦屋さんがここにできたのかしら・・・」車で瞬間的に過ぎてしまうから、瓦だけが目に入っていたのだ。 しかし先日信号で停まった時、丁度この看板の前だったので、ゆっくり脇見をすることができた。
「下関郷土料理」も、「揚げたてねり天」もしっかり目に入った。
蕎麦だと分かったら、一度食してみたくなったがその時は、昼食時でなかったから、昨日石光寺に行く時、丁度お昼時になるように家を出た。
お昼時になるのは失敗だった。お店はよく流行っているらしく、満席だったが、テーブル席でなく窓のほうを向いた横並びの席が空いていたので、そこは1人の気安さから、すぐ席に着くことができた。
練り天セットを注文したら、まずねり天がでてきた。野菜とすり実がよくあって、揚げたてだから美味しかった。
熱い瓦の上に載った茶蕎麦が出てきた。瓦が焼いてあるので下の蕎麦がぱりぱりで、二度美味しいとのことだったが、本当だ。汁の中に、蕎麦の上に載っているレモンともみじおろしを入れその汁に蕎麦をつけて食べる。蕎麦の上には錦糸玉子とお肉と葱が載っているのも、初めての経験だった。 しかし美味しかった。
これは出てきた状態。瓦は物凄く熱い。下の蕎麦がぱりぱりになるはずだ。
レモンから上のもみじおろしを汁に入れたら、これが蕎麦本体。 柔らかいお肉と錦糸玉子が載っているが、しつこくない。
右の溝の所に、口に入る分だけ取り下ろしてから、それを漬け汁につけると、最後はこんなに綺麗に食べ終わった。
瓦について後で尋ねたら、形は屋根瓦だけれど、食器に使えるように特別に陶器として焼いてもらった瓦だそうだ。なかなか面白い。「こんなの初めて食べましたよ。おいしかった。ご馳走様」とキャッシャーで言うと、下関の郷土料理なのですよと教えてくれた。
これを下関の人が見たら、どんな感想をもつかしらと・・・私はまた行ってみたいと思っている。
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