橋本市菖蒲谷にある易産山 護国院 地蔵寺を訪れたのは、藤の花の咲くころではなかった。 実家の母と一緒に汽車と電車を乗り継いで、御幸辻の駅からお寺まで、長い田舎道を母と語り合いながら、子安のお地蔵様に安産祈願にお参りしたず~っと昔のことだった。季節さえ覚えていないがずいぶん遠い所にお参りしたものだという記憶だったが、その後孫たちの安産祈願と安産のお礼参りを含めて、その都度お参りを重ねてきた。
安産祈願のご縁がなくなってからは、藤の花の咲く時期にお参りするのが常となってきている。 今年は25日くらいが見頃だと教えてもらったので、快晴を幸として家事を済ませてからお参りした。 あんなに遠いと思った昔と比べて今では、車なので30分くらいでお寺に着く。
山門では、可愛い藤娘さんが、にこやかにお迎えしてくれて、いい日に藤の花との出会いのあったことが嬉しい。
デジブック 『藤のお寺 子安地蔵寺』