御所市街地からR24を西に車を走らせると船路というバス停がある。丁度金剛山と対面するような高台のお寺は、「船宿寺」だしバス停の名前は「船路」なのが、風の森峠に掛かる場所柄、山路にどうして「船」とつくのか、ここを通過するたび同じことを思う。
命名の由来がお寺にあったのを、今まで見落としていたのだ。
関西花の寺二十二番霊場で、お花のメインは数多い種類のツツジである。 そのツツジにはまだ少し早いのか、受付はなくて、拝観料は箱の中に入れて入門する仕組みになっていた。
修行大師さまの横の山際には、淡い優しい色合いのシャクナゲが 出迎えてくれた。
一番上の楕円の画像にある「しゃくなげの森」はこの辺りから始まる。
太陽の当たった所は、シャクナゲの色が飛んでしまったが、木陰に咲く満開の花はどれもぼんぼりの様に可愛い。
森散策のいり口には、観音様と、お不動さんのお迎えがある。 ここにお参りさせていただいたことに感謝の手を合わせて暫く、二体の仏様の真言を唱えると心安らぐ。
新芽が鮮やかな赤色をしているカエデが、緑の中に映えて美しい。庭木や、庭園などでよく見かけるが、なんと言うカエデの種類だろう。
シャクナゲの森と名づけているのにふさわしく、山の木々の中から突然現れたり、行く手を遮るように咲いていたりする。その様子が自然でいい。
この先は山の中に入ってしまう道らしく、柵がしてあったが、見上げるとまだ高い山の上のほうに花が見える。シャクナゲの花は、白と淡いピンクが多く、その淡い色が、緑の木々の中に目立つので、存在感がある。
続く道の見当たらない山の崖のような所に咲いている花を望遠で引き寄せた。ここでも自然のままのように見える。しかし花の時期が終わると何かと手入れはしているのだろう。
季節の花300で、シャクナゲを調べてみたら、名前の由来から、花言葉、誕生日の花、国花、県花まで記述してあり面白いので転写させてもらった。
・漢字の「石南花」は、中国産の別種だが、誤ってこれを用いて 「しゃくなんげ」となり、しだいに「しゃくなげ」になった。
(「石楠花」は漢名)。
また、背丈がやや低い姿から、「尺なし(しゃくなし)」→「しゃくなげ」になったとの説もある。
・本(ほん)石楠花や 細葉(ほそば)石楠花、白山(はくさん)石楠花、東(あずま)石楠花など、いろいろ種類があるが、
ふだん街中でよく見かけるのは、「西洋(せいよう)石楠花」
かもしれない。
・6月5日の誕生花(石楠花) ・花言葉は 「威厳、荘厳」(石楠花)
・ネパールの国花。
・福島県の県花 (根本(ねもと)石楠花)
・滋賀県の県花(石楠花)
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