天王寺公園から、レンガ造りのトンネルを潜ると、慶択園から市立美術館へと続く。
トンネルを出ると説明板には、2000年4月美術館でフェルメ-ル展開催の時、この小道が整備されて「フェルメールの小路」と名づけられたことが説明してあった。 何かロマンチィックナな名前の道で、美術館に行く人か、慶択園へ行く人しか通らないので、都会の喧騒から全く隔絶されたような、静かな落ちついた散策道である。
フェルメールの小路を行くと、白漆喰の瓦塀が長く続いて、慶択園の入り口に達する。このいり口は、多分北側の入り口だと思う。
私はここから入らないで、
美術館に近いほうの入り口から入った。
慶択園の説明板を読みながら、京都の名庭園師小川冶兵衛の手による庭園であることに、とても興味を持った。
それとともに、京都、南禅寺辺りを散策していて、ふと目に留まって惹かれるように訪れた、山縣有朋の別荘「無燐庵」の素晴らしい庭園が蘇ってきた。 琵琶湖疎水を引き込んだ素晴らしいお庭だった。 小川冶兵衛作の平安神宮苑にも、何度か訪れ、日本庭園の魅力に取り付かれるような時のあったのを、慶択苑が引き寄せてくれたような気持ちになって、足を踏み入れた。
庭木の向こうに見えるのは、この日行ってきた美術館で、元は、住友邸だったが、この慶択園とともに大阪市に寄贈したということである。
あべのハルカスを映しこんだ池の周りを散策し、いま自分のいる場所が、大阪の街中であることも忘れて、先ほど鑑賞してきた素晴らしい写真の作品等を思い出したり、わずらわしい全てのことを捨て去って、癒しの空間に十分浸りきることができた。
ここには季節が変わったらまた来てみたい。
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