斑鳩三塔巡りの秋の楽しみは、コスモスの揺れる法起寺の塔のある風景である。
昨日訪れた法起寺は、満開のコスモス畑に囲まれ、優しく華やいでいる。
青空に白い雲、乱れ咲くコスモスが、微かな風にも揺れて、何処から見てもいつまでもそこに立っていたい気持ちになる。
東の方に何処までも広がっている、コスモス畑を縫って、ウォークのイベントの人たちが、コースを辿っていく。
少し広くなっている野道を辿れば、法起寺の三重の塔が、シルエットのように、前方に浮かぶ。今まではこの位置から塔を写したことがなかったが、今回はコスモス畑の端から端まで、歩いては止まり塔を眺め、コスモスを見つめながら、気候のよいのも幸して、斑鳩散策をゆっくり楽しむ。
法起寺西の門まできた。ウォーキングイベントの人たちが、どんどん門の中に吸収されるように、お参りに入っていく。
出る人、入る人で、このあたりは一時混雑していた。
再びお寺の南に出た。今年はこのあたりにも沢山のコスモスがあり、築地塀も、南門もとても美しく秋の装いとなっている。
このあたりからの塔とコスモスが私の好きなところだ。 白い雲がぽっかり浮かんでいるのも、待ち続けた秋の散策日和に花を添えてくれる。
どんどん南の方へ移動しながら、塔を眺めると穏やかな風景が時間をとめてしまったような、豊かな気分にしてくれる。