秋の月見のおそなえとして、欠かせないもの。【中秋の名月】(十五夜)には、ススキは収穫物と一緒に供えられるが、いつ頃から始まったのだろうか、収穫物を悪霊から守り、翌年の豊作を祈願する意味がある。 ということだから、古代からの仕来りなのかも知れない。
昨日は萩の写真をUPしながら、私の呟きを記したが、萩といえばススキと対になる秋の花なので、明日香石舞台の歴史公園で撮った写真を、もう1日連続しての呟きとなった。
狐火の 燃つくばかり 枯尾花 与謝蕪村
与謝蕪村のススキの句を二首見つけたが、上の写真のススキをモノクロにすると、蕪村の世界が見えてくるような気がして・・・。
尾花 1
ススキの別名は尾花である。獣の尾を連想するような、花穂から命名されたのだ。
和歌や俳句には尾花と詠まれているのが多く、情景を表すのには、尾花の方がよく分かる場合が多いと思う。
尾花 2
萩の花の向こうに、直射日光があったって白く光るような尾花が、萩と対照的だ。
尾花 3
まだ開き切っていない穂と、開いた穂とが入り混じって、立体的な空間を作り出している。
尾花 4
殆ど開花していない状態であれば、ススキとつい呼びたくなる。先ほどテレビで和歌山県のススキの名所の映像が流れていたが、近くのススキが原を訪れてみたくなる。
11106