天理市の大和神社の秋の大祭があることを知らせてもらっていた。いけるがどうかその日になってしかわからなかったが、孫たちも帰ったので、お天気も上々だし、朝から急に出かけることにした。
大和神社では、五穀豊穣を祈願する神事が行われた。この秋の大祭は、大和の地主神を祀る神社で、戦国時代に起源を持つといわれており天理市の、無形民俗文化財となっている「紅しで踊り」などが奉納される。
山辺の道沿いでは、雨が降らなければ、農耕ができないため、雨乞いは明治の頃の恒例の行事であり、その伝統を今に伝える行事として、催行されている。
午前中は、関係者が多く神殿前で神官とともに神事に参加し、玉串奉奠を行っていた。神事については余り分からないが、粛々と挙行されていた。
巫女さんの優雅な舞が奉納される。
「紅しでおどり」は午後1時30分から行われた。
太鼓と唄という素朴な踊り・太鼓の人と唄の人がスタンバイ
赤いしでを持った女性が神殿前の広場に太鼓を中心に円をつくる。
しでがぱっと上がり開くと華やかな踊りだ。
大人の女性の「紅しで踊りが終わって、拍手の中退場する。
続いて保育園の園児が、小さい紅しでを持って可愛い踊りを奉納する。この子達がこうして参加することによって、大人になったら、この伝統ある「紅しでおどり」を受け継いでいく子がいるだろうし、村の行事に参加することは地域の行事をになう子の資質が育っていくのだろう。
赤いしでにも、意味があるのだろうし、素朴な踊りの唄にも、掛け声にも意味があるのだろうが、何の予備知識もなく、戦国時代の農耕の民の願いが、このように伝わっていること自体に素直な気持ちで感動した。
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