南大門からの国宝金堂です。いつお参りしてもその偉容にここに立ちますと襟を正す思いがします。お参りの人影のないこの日は、さらに厳粛な気持ちになります。
創建以来の金堂と内陣のご本尊盧舎那仏は勿論九尊の御仏が、曼荼羅の世界へと誘ってくれるようで、しばらくは心身共にここにお参りできた安らぎに、感謝の手を合わせました。
国宝鼓楼を中心に右に東室と礼堂の長い建物。団扇撒きの時はこの鼓楼から撒かれます。礼堂の廊下には名士の方々の作品が屏風になって拝観できるのは、ここです。左は国宝講堂です。奈良時代の建築で、鑑真和上が寺を創建するにあたって、平城宮東朝集殿を朝廷より賜り移築した、平城宮唯一の宮殿建築の遺構です。
南北に長い礼堂・東室は中央で別れて馬道と呼ばれる通路があります。ここは従来は僧侶の起居した僧坊でした。
校倉・寄棟造り・本瓦葺きの国宝宝蔵、経蔵で、唐招提寺が創られるより前に合った、新田部親王邸の米蔵を改造した建物で日本最古の校倉造です。(南にある小さい方の校倉)
西室跡の西側に蓮池があります。
蓮池に咲いていた蓮の花を次に載せています。唐招提寺蓮は藤原宮跡の蓮ゾーンにも、寄贈されこれからたくさん観ることができます。
下の二枚の蓮は、宝蔵・経蔵の近くのそう海池で撮ったと記憶しています。
今年は瓊花の花が満開の時唐招提寺にお参りしました。今度は蓮の花です。お花に呼ばれて義父が学び育てられた、唐招提寺にお参りできたご縁に感謝です。
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