本坊の花蓮は一際気高く純白の豊かな花を咲かせていました。
泥の中から茎を伸ばして地上に咲く花の清らかさは、どんな苦難に遭遇してもいつかは咲かせる花の命を育むことを御仏の教えとしているのでしょう。
開山堂には鑑真大和上のお身代わり像をお祀りしています。国王の鑑真和上像が年間数回しか開扉しない像に代わって毎日参拝させていただく目的で制作されたものです。
開山堂の入り口に芭蕉の句があります。鑑真和上を深く崇拝した芭蕉の心がここに見ることができます。
広い境内の中でも最も心落ち着く1番北の御影堂や鑑真和上の御廟に続く静かな道です。御廟の美しい苔の木漏れ日を見ながらお参りしてきました。ふと見た生垣に、定家蔓の花が、ひっそりと咲いていました。
同じ道を戻って本坊の蓮を見せて頂きました。本坊は何かの行事の時とか、蓮の季節だけ扉が開いています。本坊の門を入るとすぐにこのように、美しい蓮の花が出迎えてくれました。早朝でないと閉じてしまわないかと心配でしたが、どの花のにこやかに迎えてくれましたし、明日咲く花を見つめる希望もいただくことができました。
西ノ京ロータスロードの2番目にお参りした唐招提寺の見事なハスは、蓮池と本坊の蓮でした。今日夕方の、夕時関西でもロータスロードの唐招提寺からの中継でした。朝の撮影だったのでしょう見事にに花が咲いていました。
唐招提寺は観光のお寺というよりも修行のお寺といった印象を持ちます。しかしことあるお寺の行事では門戸を開いて御仏の元に少しなりと近づく機会を与えてくれます。
こうしてロータスロードの画像を唐招提寺のフォルダーから取り出してアップしていますと、思いがけなく今年のうちわまきの日、法事を終えて本坊のほうへ向かわれる時の「喧噪」と打って変わった、「静寂」の画像が出てきましたので、時期は過ぎていますが、今蓮の花の咲くあたりの静かな空間の画像を3枚UPしておきます。
西ノ京ロータスロードの唐招提寺は終わりです。あとは奈良市の喜光寺ですが、まだお参りしていません。蓮の花の時にと思っていますが、家の都合で行けるかどうか未定です。
近くの蓮の花便りも届いていますので、そちらになるかもしれません。
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