カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

コスモスの里

2005年10月23日 | ☆ ふるさと・大和

先週のことである。夕方のテレビで「五條市のコスモス畑が・・・」というのを耳にして画面を見たらもう次のに移っていた。
その話をしたら、友人が知ってると言ったので、快晴に恵まれたその日の午後から出かけた。
なんとそこは、私の最後の職場だった校区なのだ。
神社の境内に車を停めた。


天神さんの境内の中もコスモスの花が沢山咲いている。
滑り台もコスモスの中。休憩所もあって、老夫婦がのんびりとお弁当を食べていた。
こんなのを見ていると、この地区の人達が、老いも若きも、幼きも皆を大切に暮らしているような温かさを感じる。


境内の北東側からの眺望が良い。
遠く金剛の山並みを望み、市内の町並みが一望できる。
ここからの夜景は綺麗だろうなぁと、家並みをみて思う。


表野町西谷さんの休耕田を利用したコスモス畑が、天神さんの下のほうにいくつもの田圃に亘って広がる。
コスモスの優しさに包まれて畦道の中に入って行く。
コスモスを見に来る人が後を絶たない。近くにこんな素晴らしいところがあったのが嬉しい。

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わが町散策

2005年10月22日 | ☆ ふるさと・大和

この町に生まれ嫁ぐ日までを過ごした近所にある古道具屋さんだ。
店の中を覗くと、子供の頃よく目にしたものが、所狭しと並んでいる。
表の看板代わりに並べている木の車輪は、牛だったか、馬だったか忘れたが、荷車に使われ、運搬の一役を担っていた幼い頃によく見かけたものだ。
どこの家にもあった、味噌、醤油、漬物樽。用を果たして道具やさんの店先に見かけるのは懐かしい。


架け替えられた新しい欄干の蓬莱橋を渡ると、町中を流れる小川に沿った、屋並の裏が、酒屋さんの蔵の向こうまで見えてくる。
元は両岸いっぱいまでの川幅であったが、護岸工事で綺麗に整備されている。
このように、町中の目立たない部分が美しくなっていくのはここに住む人達にとってありがたいことに違いない。

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路地が好き

2005年10月21日 | ☆ ふるさと・大和


造り酒屋の煙突が秋の空ににょっきり姿を現す。
生まれた町の好きな風景である。
表の店の方は紀州街道に面している。
煙突の見えるほか高い建物の無いのも、昔のままである。



白壁と板壁の酒蔵や作業所が、路地を挟んで続く。
道路の上で南北の棟が結ばれている。
この露地が、友人宅への近道であったり、時には探偵ごっこのエリアとして広域の遊び範囲になったりした。



渡り廊下の真下から反対側の路地を見る。
板壁と白壁が、路地を一層細くしている感じがする。
反対に路地の狭まりが、この古い伝統を持つ造り酒屋の歴史の古さを象徴しているかのようだ。
表通りから少し入ると、子供の頃の世界がそのままそこにある場所が、この町には沢山ある。
発展性が無いというのでないが、残せるのもが生かされる町であって欲しいと思う。

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曽爾温泉・お亀の湯

2005年10月20日 | ☆ ふるさと・大和

霧の中を押して曽爾高原に来たかったのは、目的がここにあるからだった。
曽爾高原温泉「お亀の湯」である。
正座すると痛い膝は温めると痛みが和らぎ、仏壇の前で在家のお経を唱える間はすわっていることができる。
家のお風呂で温まってさえ楽なのだから、温泉効果を期待して、近場の日帰り温泉によく行く。
「曽爾の湯、良かったよ」とこの前都祁温泉で出会った人が教えてくれた情報でやってきた。
新しい施設も気持ちがいい。勿論湯は、肌に纏いつくようなぬめりがあって、柔らかい感じである。
大いに気に入って、多分これからもたびたび来ることになりそうだ。平日は500円だから安い。薄の最盛期は人で、ごった返しそうなので避けようと思う。


駐車場の一段上に、足湯がある。
ハイキングを終えたらしいご夫婦が、ゆったりと足を湯に浸けて寛いでいた。
お風呂の用意を持ってきていないので、ここで疲れを休めているとの事。
見ているだけでも気持ちよさそうである。
足を暖めると。血液の循環が良くなって、全身ほかほかになるのだろう。
今、温泉に入ってきたばかりなので・・・と勧めてくれたご夫婦と暫く話しをした。


湯の注ぎ口に手を持っていくと、先ほど入った温泉のまったりした肌への感触そのままで、とても気持ちが良い。
高原の薄の中を歩いてきた後、温泉が満員の時には、ここで温まっていくことが出来ると嬉しくなる。
近頃足湯のある温泉地が多くなってきているが、ハイキングの後の疲れ癒しに、絶好の足湯スポットといえる。
但し、すぐ素足になって、スラックスをたくし上げれるようにしていかなければ、脱衣の施設はない。


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曽爾高原は霧の中

2005年10月19日 | ☆ ふるさと・大和

薄の穂が花開くにはまだ早いと思いつつ、曽爾高原にドライブした。
折からの風に薄の穂が揺れている。
霧の水分をたっぷり吸って重そうに穂を垂れる薄も多い。
散策道をお亀池に沿って歩く。
霧の中の曽爾高原もしっとりとしていいなぁと思いつつ。


薄の海を目にすることの出来ない、こんな日でも、かなりのハイキングの人が見られる。
お昼時、お亀池の向こうの広場で、お弁当を開いている人達が、霧の彼方にも点在する。
お天気がよければ、ここから、お亀山(849m)や倀留尊山(1038m)が目の前に見える場所なのに全て、今は霧の中だ。


麓の村を覆うように切り立った鎧岩の荒々しい山肌の頭は、雲の帽子に隠されている。
裾には、霧のベルトを巻いて、いつもの荒々しさがすこぶる優しい。
毎年ここに来るが、こんな霧に包まれた曽爾高原は初めてだった。
霧もまた良し。晴れならなおさら良し。銀色の薄の穂波が揺れるのはもっと良し。
今回は霧の中の曽爾高原に満足であった。

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