カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

輝いて生きる素晴らしさ

2006年05月21日 | ☆ ふるさと・大和

台風崩れの前線の通過で、荒天を心配していたが、時には晴れ間さえ出た5月20日の退職女教師の県総会が無事終了し、ほっとした日であった。

総会行事の後の公演、ミュージカル「卑弥呼夢がたり」の素晴らしさに今も豊かな気持ちに浸っている。

出演した「山の辺ミュージカルの会」の主催者であり、脚本を書き演出をし、指揮をされたのは、退職者の仲間であることにまず感銘した。

退職後、ご自身の持てる力を地域に根を下ろし、いろんな職場の現役の方と共にミュージカルという分野で活躍されているのを目の当たりにした。

輝いて、会員を輝かせて、見る人を輝かせて今を生きていらっしゃる。


公演10画像
偶然昨日までの記事が万葉文化館のことであったから、この日のミュージカルにはことさら惹かれた。

古代の衣装を纏った女官たちが、遥かに過ぎ去った時に思いを馳せ卑弥呼の舞を舞う。

「大和はくにのまほろば たたなずく青垣山こもれる やまとしうるわし」

透き通るようなソロの歌声で万葉の歌が会場に流れる。

続いて、合唱組曲「卑弥呼追想」は、観客を古代へと誘う。

使者が、「三角縁神獣鏡」を持ってきたところから卑弥呼のアリア「わが国やまと」。
詩も美しいが、素晴らしい歌声である。(現役の音楽の先生)

合唱組曲「大和のくに賛歌」の群舞でステージが賑わい、華やかさを増す。

エピローグでは、山の辺の道への回顧があり、

「我妹子や我を忘らすな 石上袖布留川の絶えむと思へや」

「衾道を引手の山に妹をおきて山路をゆけば 生けるともなし」

萬葉の歌のソロ。

合唱組曲「山の辺の道」で幕が下りた。
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ちょっと一息・古代を楽しむ

2006年05月20日 | ☆ ふるさと・大和
万葉文化館の地下1階には、一般展示室と特別展示室がある。
特別展示室では、飛鳥池工房遺跡で発掘された、わが国最初の鋳造貨幣とされる富本銭関係の成果が展示されていた。(GIFアニメの最初の画像は、特別展示室の壁面に描かれていた絵である。)

一般展示室は、パンフレットによると「万葉の世界を体感できる"動"の展示空間」と書かれている。
鋳造の作業をしている様子や、遊興に興じる人の原寸大の人形の、当時の服装などを見て回るのが面白い。
子供たちが見れば、飛鳥時代に親しみを持つのではないかと思った。

一番気に入ったのは、「さやけしルーム」だった。
椅子に座ると、耳に水音や、小鳥の囀り、木の葉ずれの音が聴こえる。
朝から、庭園を歩き、1階の日本画展を観、すっかり疲れていたので余計気分が良かった。


8画像
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奈良万葉文化館庭園・いにしえを今に

2006年05月19日 | ☆ ふるさと・大和
万葉文化館は、2001年9月15日に開館した。

その工事中に、工事現場から、飛鳥池工房遺跡が発見されるという事態が起こったことは当時話題になった。
中でも、日本最古の通貨、富本銭の発見と富本銭の鋳造跡は、歴史教科書を塗り替えるような出来事だった。

今はこの建物の地下にそれらの遺跡は永遠の眠りについて、庭園と、建物の中庭に復元された遺構を見て、そこから広がる飛鳥時代を偲ぶことが出来る。



いにしえを今に
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庭園のあちこちに咲く白い花の名前プレートを探したが見つけられなかった。調べてみるとウツギではないかと思うが自信が無い。

石敷井戸復原模型

石組方形池跡

建物跡・どんな建物が建っていたのだろう

排水溝跡・暮らしに必要な水回りがきちんと整備されていたのが推察できる。

道路跡・石を敷き詰めているのはさしずめ今の舗装道路なみだろうか


写真とメモを見ながらの説明は、思い違いがあるかもしれないが、庭園に溶け込むような形で、発掘された遺跡を忠実に復元されている万葉庭園と呼ぶにふさわしいと思った。
学問的なことは、専門書や学者の発表にお任せして、今ここに立って古代を偲び、古代の浪漫に触れる時と場所を得たのは、心を遊ばせるひと時の充実したものであった

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☆画面にマウスを置いていただくと静止します
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奈良万葉文化館 庭園散策

2006年05月18日 | ☆ ふるさと・大和

「飛鳥資料館へ白虎の壁画を見に行こう」

大学の先輩に誘われて明日香を訪ねた。

白虎の壁画を展示している飛鳥資料館と、烏頭尾 精画伯の描いた「あすかの四神」が展示されている、万葉文化館が、この日の飛鳥探訪の目的だった。


開館にはまだ時間があったので、先に庭園を散策する。
万葉集に出てくる木や花が植えられていてかなり興味深く見ることが出来る。
今の季節に咲く花の中で、最も興味を引いたのは、テイカカズラである。
藤原定家から名づけられたのだろうと、帰ってからネットで検索すると、下のような記述が見つかった。


テイカカズラ(スクリュー型の変わった形の花)キョウチクトウ科

・謡曲の「定家」に由来する名前。
旅の僧が京都で夕立にあい、雨宿りしたのが 歌人の藤原定家の建てた亭だつた。
そこの女性が、葛の絡んだ式子内親王の墓に案内して 「内親王は定家と深い契りを結んだが、
内親王はすぐ死んでしまったので、
定家の執心が葛となって内親王の墓に
絡みついてしまった」と語った。
その女性は、じつは内親王の霊で、
旅僧が読経し成仏できて喜んだとのこと。(季節の花300種より)


庭園の石組みの向こうに滝を模した落水があり、野辺の小川を思わせる流れ。
木々や、草、花に名前のプレートがつけられている。


庭園にしつらえられた野外ステージも、木立と岩組みを背景に自然の環境の中にあるのがいい。
このステージで、5月14日に舞楽・飛鳥に吹く雅の風の演奏が、天理大学雅楽部によってなされたことをこの日知った。


観客席である。
芝生と石の椅子に腰を下ろして、鶯の声を耳にしながら、雅楽の演奏に耳を傾けたい思いがする。
きっと万葉の世界に心を遊ばせることが出来たろうにと・・・。
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初夏の風吹く散歩道

2006年05月17日 | ☆ ふるさと・大和
  「つぶやき」の未歩さんが、
号外を出された記事を見ました。
微力ですが協力したいと思っています。
一人の力は小さくでも多くの善意の集まりで、小さい命を救うことに繋がっていくことを信じます。


つぶやき

山下みらいちゃんを救う会

読売新聞掲載記事 



5画像

久しぶりのウォーキングだ。
すっかり皐月の風景に変わっている。
歩道に沿った住宅の庭から見える花も、垣根の色も華やぎが増してきた。
公園の藤棚から薄紫の房が下がり、蜜を求める蜂の羽音がブンブンと聞こえる。
開通した高速道路に繋がる側道の標識も新しい。
5画像
銀杏並木も若葉の色に衣替え。
里山の緑の中に山藤が顔を覗かせて、この季節にここにありと存在を主張しているかのようだ。
小川の傍に群がって咲くシャガの花は,白いレース模様を見るようだ。
1周して、頭上の見上げると、高速道路の標識がある。しかしここから先、和歌山県へは通じていない。


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