カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

森野旧薬園 2 出会った花たち

2008年04月25日 | ☆ ふるさと・大和






アカネ
追記分のアカネ


上の説明板で、国指定の文化財史跡として大切に保存されている現状に納得した。
裏山全体が薬園で約250種類の薬草が育っているとの事であるが、栞と一緒に貰った見取り図では118の名前とその場所が記してある。
薬園は自然のままに保たれている。
全て薬草で、「アカネ」のプレートのように説明されているので、昔は、この草のどの部分をどんな用途にしていたのか、朧気ながら分かってくる。

里山を登ったり降りたり、するような感じで、今花の咲いているのだけはカメラに収め、先生にお願いして写した順にメモをお願いした。



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森野旧薬園で出会った花たち
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薬草の効用などは、別に調べる方法はあるので、それには今触れないで、この薬園で今出会った花たちを集めた。
多分2回くらいに納まると思う。
ピントがあっていない画像もあるが、削除したら、記憶も一緒になくなってしまいそうなので、そのままUPした。
「えっ、これもやくそうだったの。」
そんなことを思う花たちを再認識したし、野山で同じ花を見かけた時、「昔は医の調合で病気や怪我を治した花なのだ。」なんて今までと違った目で見つめることも楽しそうだ。

万葉植物学者の尾上ツヤ子先生には、山歩きをしながら、草や花を見つけては何から何までずいぶんお世話になった。
明日に続く。

上高井戸~国領
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森野旧薬園へ  1

2008年04月24日 | ☆ ふるさと・大和



「災い転じて福となった」ような昨日のことである。

思いがけないハプニングから、宇陀市宇陀地区の森野旧薬園に、案内していただいた。
忙しい尾上先生のスケジュールの空いた日と、私の仕事が一段落する見通しの付くのが23日ということで設定していただいて、葛城山のカタクリの花を期待しての予定だった。
待ち合わせ場所の近鉄御所駅で、ロープウエイの点検のため終日運休であることが分かった。
「どこか良いところはないかなぁ・・・」思案してくださった末、宇陀市の森野薬草園へと行き先の決定。
宇陀市は又兵衛桜で何度も行っているので行動半径内のドライブである。
森野旧薬園は初めてなので俄然興味が湧いてきた。


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吉野葛が生まれるまで
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文化財史跡になっている森野旧薬園の本業は本葛の製造業である。
先生のご好意で葛の製造過程を見ることができた。
乳濁食の葛が流水の中で攪拌し、それを沈殿させることを繰り返しながら、純粋な葛の澱粉だけがポリ樽の底に沈殿したのを取り出して、乾燥させていく。
乾燥も底の浅い木のもろぶたのような箱に並べて天日によってするのだろうか。
乾燥の過程は見ることができなかったのだが、左4枚目の画像がそのためのものだと思う。

ここでは、葛の根の澱粉だけなので、「本葛」と呼ぶそうである。

この伝統工法を長年見守り続けているような、楓の大樹の若葉の縁取りの赤い色が、離れてみるとまるで花のように美しかった。

追記 乾燥しているところも、見ていたのだと・・・写真の整理をしていると出てきた。



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筍とT君への思い

2008年04月23日 | ★ 日々の呟き



退職してからもう16年過ぎた。
定年まで後4年あったので今で言う若年退職者の部類に入るのだが、その頃は多くの先輩が大体そのような退職をした時代だった。
T君は2年生で最後に担任したクラスだった。

それ以来、誕生日前になると、T君からのバースデーカードが、近況報告と共に送られてきた。
そのT君が今年大学院を卒業して、社会人としての出発をすることになったという電話を帰郷した時もらっていた。

新人研修を終え、配属になった関東で新しい生活を始めたことを、筍を持ってきてくださったお母さんから聞いて、喜びを共にした。
掘り立ての筍を、おばあちゃんが、湯がいてお母さんが旬になると届けてくださるのは、T君のバースデーカードと同じだけの年の重なる季節の味便りだ。

T君が新しい環境に早く適合しながら、今まで身につけたことを生かし、新社会人としての道を歩んでいくことを心から願っている。




近くの知人の庭に今勿忘草が沢山咲いていた。
コバルトブルーの清らかな小さい花の集まりが、陽春の中で輝いて見える。

内藤新宿~下高井戸


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ハナミズキ

2008年04月22日 | ☆季節


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マウスオン・2画像

上野運動公園の池の畔は今、ハナミズキが、桜に変わる木の彩りだ。
そんなに遠くから目立つ花ではないけれど、一つの花を見つめると可愛い。

季節の花300には次のように記されている。

・1915(大正4)年に、東京市長の 尾崎行雄氏がアメリカのワシントン市へ 、桜を寄贈した返礼として、アメリカから贈らた。
・ 水木の仲間で、花が目立つのでこの名前に。

・別名 「アメリカ山法師(やまぼうし)」。
アメリカから渡来したときに、日本の
山法師に似ているのでとりあえずこの名前
がつけられた、という経緯がある。
・英名では「ドッグウッド」。花水木の皮を煎じて
犬のノミ退治に使ったことから。


アメリカから贈られてきた時とりあえず付けたと言う「アメリカヤマボウシ」も、何か日本らしい命名で面白い。

甲州街道・日本橋~内藤新宿
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3月4月に出会った花 2

2008年04月21日 | ☆季節



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3月4月に出会った花♪♪♪
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スミレは国産、外国種とも合わせると数百種類あるらしい。
だから、あえて名前調べをしないで、「スミレ」としておくことにした。

薄紫色のスミレが好きである。

「春の野に 菫つみにと 来し我そ 野をなつかしみ 一夜寝にける」 山部赤人 万葉集


「山路きて なにやらゆかし 菫草」   松尾芭蕉 野ざらし紀行


ここに詠まれているスミレはおそらく、3枚目のスミレではなかろうかと勝手にイメージしている。


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♪♪3月4月に出会った花♪♪
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3月4月に出会った花のその1をUPして、次の日にその2をと思って下書きしていたのに、「大阪造幣局の通り抜け」が飛び入りとなって、4月も終わりに近くなってしまった。
チューリップの歌を歌いたくなるような、赤、白、黄色。
今も我が家の庭を覆っている十二単は、「アジュガ」「十二単」の園芸品種らしい。
別名は 、「西洋十二単」「西洋金瘡小草(せいようきらんそう)」ということを、調べていて知った。
野生の十二単は花が白っぽいようである。
見てみたいと思う。
奥州街道完歩


コメント (4)
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