ミヤマスミレ 【秋田駒ヶ岳(仙北市)トレッキング 完 2021.07.03】
普通スミレは薄紅紫色なのだが秋田駒ヶ岳のスミレは明黄色だ。調べたら
オオバキスミレの東北高山に属する変異種だそうだ。一般のスミレに比し
て葉が大きくて、黄色がポイント。ところ変われば、姿形も変わってくる。
この花もそうなのだろうか?足元に小さな幸せのスミレの花が咲いていた
分類:スミレ(目・科・属)・オオバキスミレ種・ミヤマスミレ変種
漢字:深山菫(大葉黄菫)
薬効:葉や茎にルチンが含まれ、血圧を下げるために食用に供されたとも
花言葉:田園の幸福、つつましい喜び、誠実、あどけない恋
参照#①秋田駒ヶ岳トレッキング ②山岳/溪谷トレッキング2021
エゾヨツバシオガマ 【秋田駒ヶ岳(仙北市)トレッキング 2021.07.03】
何とも奇妙な名前、不思議な花姿の高山植物。葉は羽状に2重に細かく裂け、
茎の上部に鳥のくちばし状の花が存在する。全体的にこれまで鑑賞して来た
高山植物の可憐さはない。これまで見逃して来たから?初めて鑑賞なのかも。
花感:見逃して来たとは思われない。良く視ると派手な花姿で、遠めによく
見える。多分、昨年は初トレッキングで花を観る余裕がなかったかも。
分類:シソ目・ハマウツボ科・シオガマギク属・ヨツバシオガマ変種(エゾ・)
漢字:蝦夷四葉塩釜(花形状が海辺で海水を茹でて塩を集める釜に似てる由縁)
花言葉:誘惑
参照#①秋田駒ヶ岳トレッキング ②山岳/溪谷トレッキング2021
ミヤマハンショウツル 【秋田駒ヶ岳(仙北市)トレッキング 2021.07.03】
ハイマツの切れ目に植生する高山の草花。コマクサやエーデルワイスで有名
な秋田駒ヶ岳の草花の中では地味な花。名前の由来は半鐘の様な形をしてい
る事らしい。高山(深山)に咲く花なので「ミヤマ」の冠が付けられている。
分類:キンポウゲ(目・科)・センニンソウ属・ミヤマハンショウヅル種
漢字:深山半鐘蔓 花言葉:感謝、精神の美、心の美しさ(半鐘蔓)
毒草:葉や茎を切ると出る汁液は有毒で皮膚炎を起こす
参照#①秋田駒ヶ岳トレッキング ②山岳/溪谷トレッキング2021
ハクサンシャクナゲ【八甲田山(大岳・井戸岳)トレッキング 2021.06.27】
この花もハイマツ樹林帯に寄り添うように咲いていた。仙人岱から大岳峰
に向かう途中に彼方此方咲いていた。息がやや上がる頃、遠く咲いている
ハクサンシャクナゲを眺め、高山帯では目立つ艶やかな花姿で息を整える。
分類:ツツジ(目・科・属)・シャクナゲ亜属 ・ハクサンシャクナゲ種
漢字:白山石楠花 花言葉:威厳・荘厳・危険
毒草:ロードトキシンなどのケイレン毒を含。吐き気や下痢、呼吸困難
一方で、利尿‣強壮効果もあり、薬効と毒性は紙一重を実感した。
参照#①八甲田山二座縦走トレッキング ②山岳/溪谷トレッキング2021
ベニバナイチゴ【八甲田山(大岳・井戸岳)トレッキング 2021.06.27】
八甲田山仙人岱で見つけた。初夏だというのに野イチゴの花咲いていた。
この時期だとやはり高所の寒冷がそうさせたのだろう。やがて実を結び
動物の食用になる。七月に黄紅色に熟す。その頃見つけれる?だろうか。
分類:バラ(目・科・亜科)・キイチゴ属・ベニバナイチゴ種 漢字:紅花苺
花言葉:可愛い娘?しかし曖昧なので筆者は「私を探して」と命名したい
参照#①八甲田山二座縦走トレッキング ②山岳/溪谷トレッキング2021
ミツガシワ 【八甲田山(大岳・井戸岳)トレッキング 2021.06.27】
氷河期の生き残りとされる水生植物。低地の湿地では見られないが、高山の池塘
などに群生する。徐々に花が開いていく花姿から花言葉が「・・・表現する」と名付
けられたという。 大岳・仙人岱周辺池で観察。良く視ると可憐な花弁が自己主張
分類:ナス目・ミツガシワ(科・属・種)漢字:三槲 花言葉:私は表現する。
薬効:生薬で睡菜(すいさい )といい、江戸時代には健胃薬として用いられた
参考#秋田県白神山地田代岳の山頂部分にミツガシワが群生する池塘群がある。
参照#①八甲田山二座縦走トレッキング ②山岳/溪谷トレッキング2021
イワウメ 【八甲田山(大岳・井戸岳)トレッキング 2021.06.27】
八甲田二座トレッキングの舞台は大岳と井戸岳、そして天空の散歩道・お花畑
の毛無岱。季節も初夏で2021年の八甲田山では一番花の種類が多い時期。まさ
に、花に導かれての山行であった。先ずはガレ場側に咲いてるイワウメを鑑賞。
花感:花の形が梅に似ているからのネーミングだが、梅の様なはかなさは無く
厳しい高山の岩場の適応できる場所に群生する逞しさがある。心和む花。
分類:イワウメ(目・科・属)・ホソバイワウメ種・イワウメ変種 漢字:岩梅
花言葉:春の使者、適応力
参照#①八甲田山二座縦走トレッキング ②山岳/溪谷トレッキング2021
ツマトリソウ:高山植物 【八甲田山 雛岳 Ⅱ トレッキング 2021.06.12】
高山になると可憐な花が多くなる。個体はそんなに多くないが、雛岳の頂上部
で見かけた。花の佇まいはイジらしい程清楚感が漂っている。しばし、花に見
とれて、登山のペースが遅くなる。日が長い初夏はのんびり花探査も悪くない。
説明:ツマトリソウとは珍しい名、うっかり妻を娶ると勘違いするが、色の入
り方が鎧の威色目(鎧を構成する小札)の一つである褄取りに似てる為
分類:サクラソウ(目・科)・ツマトリソウ(属・種) 漢字:褄取草
花言葉:純真、安楽
参照#①八甲田山雛岳Ⅱトレッキング紀行 ②山岳/溪谷トレッキング紀行2021
ズダヤクシュ:高山植物 【八甲田山 雛岳 Ⅱ トレッキング 2021.06.12】
二回目の雛岳登山。最初のブナ林を抜けると様々高山植物が顔を出してくれる。
やはり、この時期は花を愛でる登山となるのは必須。しばらく進むと控えめな
佇まいの花を発見。ユキノシタ科らしく派手ではないが良く視ると繊細な花弁。
分類:真正双子葉類・ユキノシタ(目・科)・ズダヤクシュ(属・種) 漢字:喘息薬種
薬草:咳止め(信州で喘息のことを「ズダ」ということからこんな名前になった)
花言葉:特にないので、咳を沈めるということから「安息」と筆者命名。
参照#①八甲田山雛岳Ⅱトレッキング紀行 ②山岳/溪谷トレッキング紀行2021
タカネザクラ 【早池峰山トレッキング 2021.5.31】
まさに高嶺の花だ。里はとっくに桜の花は散ったのに、登山の息苦しさに見上げ
ると可憐な桜がチラホラ咲いていた。野生種の桜では最も寒さに強い種であると
いう。この花に導かれ漸く早池峰山の尾根部分に辿り着いた。頂上はもう直ぐだ。
分類:バラ(類・目・科)・サクラ属・タカネザクラ種 漢字:高嶺桜(峰桜)
花言葉:優美な女性、純白、心の美しさ、あなたの微笑み
参照#①早池峰山トレッキング紀行 ②山岳/溪谷トレッキング紀行2021
ウラジロヨウラク 【八甲田山(大岳・井戸岳)トレッキング 2021.06.27】
八甲田二座トレッキングで最初に遭遇したのは、まだ低木樹林帯が続く登山道、
初夏の花にしては地味な花だ。淡紅紫色で釣り鐘形も地味さに一層拍車をかる。
そう、初夏の花は明るい白で、花を一杯に拡げ太陽や虫たちを呼び込むのだが。
花感:花姿が地味だからこそ、「花言葉」が綺麗になって~となるのかな~?
分類:ツツジ(目・科)・ヨウラクツツジ・ウラジロヨウラク種 漢字:裏白瓔珞
花言葉:清らかな祈り、きれいになって~
参照#①八甲田大岳二座縦走トレッキング ②山岳/溪谷トレッキング2021
ヒメコザクラ 【早池峰山トレッキング 2021.5.31】
早池峰山で観たかった花の一つ。もう一つは「ウスユキソウ」。登山道が蛇紋岩
に覆われているという厳しい地勢にしか咲かないという、貴重な固有種のヒメコ
ザクラの花。もうお分りだろう、この小さな癒しが故、筆者が山に足を運ぶ事を。
分類:キク類・ツツジ目・サクラソウ属・ヒメコザクラ種 漢字:姫小桜
記録:早池峰山特産、高山帯蛇紋岩地の湿った砂礫地、岩場、草地に生育
花言葉:ヒメコザクラとしては花言葉が無いが、同属サクラソウは「初恋」
なので、筆者としてはこの可愛い花に「芽生え」と花言葉に授与
山感:早池峰山に登ろうと思った理由の一つが、この固有種を観たかった
からである。ちなみに、この固有種と同属の固有種が岩木山に植生。
参照#①早池峰山トレッキング紀行 ②山岳/溪谷トレッキング紀行2021
③岩木山の固有種ミチノクコザクラ ④筆者のルーツ花サクラソウ
⑤早池峰山で鑑賞叶わなかったが秋田駒ヶ岳で鑑賞のウスユキソウ
ミツバオウレン 【早池峰山トレッキング 2021.5.31】
一見岩塊だらけの早池峰山。それでも高山植物は花を咲かす。希少な高山植物は
時として人間を助ける。ミツバオウレンもそうだ。可憐な花とは別に薬草と言う
顔も持つ。中世・近世はこの様な薬草を求めて修験者が山岳を巡ったのだろうか。
分類:キンポウゲ(目・科)・オウレン属・ミツバオウレン類 漢字:三葉黄蓮
薬草:乾燥した根を健胃・整腸剤・下痢止め・精神安定とし古来から利用された。
花言葉:栄誉
参照#①早池峰山トレッキング紀行 ②山岳/溪谷トレッキング紀行2021
ミネズオウ 【八甲田山(大岳・井戸岳)トレッキング 2021.06.27】
やがて登山道にはハイマツがが目立ち始めて来た。そのハイマツ隙間砂礫に
マット状の群落を形成しているのがミズオウ。高山植物らしく可愛い花を咲
かす。小さな花弁は皆上向きに咲いて、「コンニチワ」と歓迎してるようだ。
分類:ツツジ(目・科)・ミネズオウ(属・種) 漢字:峰蘇芳
花言葉:伝統と格式、愛らしい
参照#①八甲田二座縦走トレッキング ②山岳/溪谷トレッキング2021
コミヤマカタバミ(三ツ岳:戸来岳)【戸来岳トレッキング 2021.05.15】
深山の針葉樹林内などに生える多年草。北半球に広く分布する。日本でも、
北海道、本州、四国、九州と全国に分布する「コ」は小さい、「ミヤマ」
は深山の意味で、「カタバミ」は葉の片側が欠けている(傍食)の意味。
分類:フウロソウ・カタバミ(科・属)コミヤマカタバミ種 漢字:小深山傍食
薬草:茎および葉は蓚酸(しゅうさん)を含有し酸味があり、疥癬などに薬効
花言葉:喜び、輝く心、母の優しさ、決してあなたを忘れません
参照#三ツ岳トレッキング紀行