川下りで掘割を進むと水郷の沖端町に至る。川岸に詩人北原白秋
の詩碑が建っていた。ぶらり水郷を歩き、碑文の刻印を確かめる。
碑文:『町祠(まちほこら) 石の恵美須の 鯛の朱の
早や褪せはてて 夏西日なり』(白秋)
解釈:恵比須神社に祀られている恵比須さんが担いでいる真っ赤
な鯛はいつの間にか色褪せたが強烈な夕陽が照らしている。
感想:北原白秋の詩は官能的、唯美的象徴詩とも言われているが、
褪せた鯛の朱色と夏西日対比、時空を越えた表現が面白い。
参照#北原白秋(自然派詩人/童謡歌人)探訪紀行