水郷の堀割水路に白壁の倉庫・・・・水郷の街ならでは景観。
その一隅に。歌人北原白秋の歌碑が建っていた。白壁は
柳川藩立花家別邸「お花」の倉周辺、白秋の郷愁の景観
碑文:『我つひに 還り来にけり 倉下や
揺るる水照の 影はありつつ 』 (白秋)
解釈:夢にみた故郷柳川に帰ってきた。忘れ時の光景
どんこ船が行き交う柳川下りの水路。水面に浮
かぶ白壁の蔵屋の影々はなんと懐かしいことか
解説:北原白秋は故郷を離れ東京で文壇活躍し北海道
九州まで旅して歩いたがなかなか郷里には帰る
機会がなく、20年ぶりに帰った時の作品である。
感想:ここで筆者が北の歌人として敬愛する石川啄木
と対比すると興味深い。村を追いだされた寺の
息子と裕福な商家の白秋。悲哀がちがい過ぎる
参照#① 同じく望郷の歌 石川啄木碑 (渋民公園)
② 北原白秋(自然派詩人/童謡歌人)探訪紀行