お湯の国 日本

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中原中也(これが私の古里だ・・・湯田温泉)

2018年06月16日 |   ✒文学逍遥 紀行

湯田温泉駅から中原中也の生誕地を目指して数分。左手に公園が見えて来た。
井上公園は明治の政治家井上馨の屋敷跡を整備したもので、明治の歴史的な
建築物(七郷落時代の寓居)を保存展示。その一角に中原中也の詩碑がある。

碑文:「帰郷」 より
   『・・・これが私の古里だ さやかに風も吹いてゐる
    心置きなく泣かれよと 年増の低い声もする
    あゝおまへはなにをしてきたのだと・・・
               吹き来る風が私に云ふ』(中原中也)

解説中也は貧困の歌人石川啄木とは対照的であった。破産追われし寺小僧
   と、裕福で名士の坊ちゃんとでは背景が違い過ぎる。しかし、何故か
   望郷の思いは重複する。ともに古里に気楽に帰れない事情は似ている。
参照#①中原中也記念館 ②石川啄木歌碑「石川啄木(ふるさとの・・・宝徳寺)
   ③中原中也(ダダイズム)探訪紀行


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