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湯田温泉駅から中原中也の生誕地を目指して数分。左手に公園が見えて来た。
井上公園は明治の政治家井上馨の屋敷跡を整備したもので、明治の歴史的な
建築物(七郷落時代の寓居)を保存展示。その一角に中原中也の詩碑がある。
碑文:「帰郷」 より
『・・・これが私の古里だ さやかに風も吹いてゐる
心置きなく泣かれよと 年増の低い声もする
あゝおまへはなにをしてきたのだと・・・
吹き来る風が私に云ふ』(中原中也)
解説:中也は貧困の歌人石川啄木とは対照的であった。破産追われし寺小僧
と、裕福で名士の坊ちゃんとでは背景が違い過ぎる。しかし、何故か
望郷の思いは重複する。ともに古里に気楽に帰れない事情は似ている。
参照#①中原中也記念館 ②石川啄木歌碑「石川啄木(ふるさとの・・・宝徳寺)」
③中原中也(ダダイズム)探訪紀行