やっと登りの最後に着いた!津軽峠だ。あとは下れば世界遺産の麓暗門渓谷。
ここには休憩できる施設(トイレ)もあり東西南北広々とした景観を楽しめる。
麓から定時バスも9月まで運行。暫くこの峠で白神トレッキングを楽しもう。
十二湖から海岸部へ抜ける。ここから海岸をチョット北上、いよいよ白神山地の横断
に挑戦。過去に2回ほど走破したがかなりダートな林道、勿論世界遺産指定前。今回
はかなり期待の横断である。旧岩崎村から津軽西目屋へ抜ける45キロ程度の道のり。
十二湖33の湖沼をすべて紹介はできない。これまで、主に青池から
下るラインで紹介。日暮れ池は日本キャニオン展望台入り口にある。
此処は珍しい鳴声の野鳥の遭遇場所。池の向こうには崩山が聳える。
参照#実際に遭遇した野鳥「オオルリ」
日本キャニオンを鑑賞後、元来た道を戻る。なんとも美しい鳴き声
)ピューホールル・・・)の鳥が、声の主はオオルリかな?十二湖
は希少野鳥の宝庫。迷彩服姿のバードキャッチャーが全国から来る。
啼声:ピューホールル、ピリーリー、ポィヒーリー、ピールリ〃、ジィ〃
≪Mémoire(メモワール) :城郭史跡 誓願寺(弘前城隣接)2007.7.14≫
誓願寺は慶長元年(1596年)大光寺村(平川市)に創立、弘前城築城に際し現在地に移築。
寺は数度の火災に遭ったが、幸い山門は災禍を免れている。山門の形式から江戸時代中期と
推定される。建物は全体に彩色、正面中央に切妻造の破風、下方左右に片流れの招破風を持
つほか、懸魚を鶴と亀の形に作る極めて珍しい形式で、俗に鶴亀門ともよばれ特異な門建築
解説:誓願寺は一応弘前城外に位置するが、この地域は津軽藩の馬場があった場所で防御も
西・南に岩木川、北・東に水路がある、五番目の城郭同様なので筆者は五の丸と表記
アマチュアかプロか判別できないが池の端で希少な鳥が餌を取りに来るのを待って
いる。一見、戦闘服、迷彩網などの完全装備にビックリするが先方も早朝(4時)の
来訪者に驚く。こういう場面を見たら静かに会釈で立ち去ろう。彼らは自然と格闘。
桜桃忌(6月19日)だ!丁度この時期、深浦町にある『ふかうら文学館』を見聞する事
が出来た。3年前綺麗に整備・公開したもの。太宰治、大町桂月等が宿った部屋が保存
されている。近年、弘前の『太宰が下宿した家』、金木の『太宰が疎開した家(桜桃の
家)』などが公開され始めた。斜陽館を含めどちらも太宰ファンには必見の場所である。
初夏の東八甲田の風物と言えば、田代湿原のワタスゲ。北海道サロベツ
を想い起こすが負けず劣らず繭の感触の毛の玉は風に可愛らしく揺れる。
これらの貴重な高山植物を身近に観察出来るのが八甲田の素晴らしさだ。
映像:足元から撮影すると、まるでワタスゲの道と化す。田代湿原にて。
映像:八甲田山中の駒込ダムの完成と共に水没が見込まれる幻の野天風呂「田代元湯」
いよいよ念願の田代元湯入湯。今日は平日なので誰もいない。少し清掃するだけで入浴
可能。この状態だと、ほぼ毎日訪問者があるようだ。山峡深く分け入り源泉風呂に入浴
する喜びは味わった者でなければわからない。足元が悪い渓流沿いを、ブヨに耐え、蚊
に耐え、蛇に耐え、熊を避けヤット辿り着いた秘境、日本の秘湯! 最高(’07.06.12)
【Data】 含土類ー石膏泉 47.5℃ pH6.8 源泉:田代元湯
水没:青森県が建設主体で計画進行中の駒込ダムは2018年完成予定。
ダム完成と同時に水没する運命にある。(2022年まだ工事中)
歴史:死の雪中行軍『八甲田山』物語の兵士達はこの温泉を目指していた。亡くなった
多くはここに辿り着いたら生き延びたはず、遭難現場から数キロも離れていない。
参照#映画「八甲田山」
地獄、極楽浜から参道に戻る。山門前の地蔵が純白をまとっているのに気づく。
まるで、地獄巡りの人々を優しく迎える白衣の天女の様だ。何の意味で白布を
巻いたのだろうか?。この奇妙な出で立ちが恐山境内に自然と溶け込んでいる。
記録:本ブログ立ち上げ一年一ヶ月、つもりに積もって、なんとブログ映像が
1000枚達成!この恐山取材紀行での達成に温泉行脚の不思議を感ずる
泉研代表が監事を勤める『日本温泉地域学会研究発表大会』が7月2~3日に蔵王温泉』
で開催された。大会の詳細は日本温セ地域学会が運営するサイト『日本温泉地域学』
を参照。本ブログの左欄にもブックマークされています。温泉は単なる娯楽ではなく、
その地域の活性化に繋がり、人々に無限の喜びと可能性を提供してくれる。私共『温
泉地活性化研究会』【泉研】の活動は益々意義あるものと学会でも注目されています。
速報:学会研究情報 蔵王温泉第9回大会 ( 山形県山形市蔵王温泉 )2007.07.02
時 間:平成19年7月3日 8:30 ~ 13:20 その後、解散。
〇 自由論題 :座長・・・ 池永 正人 (長崎国際大学)・長島秀行(東京理科大学)
8:30~11:30
♨ 宿泊施設の経営環境と業績との関係についての統計分析
ー温泉施設の現状と取り組みについての学術調査(1)ー
金井 雅之(山形大学)・籠谷 和弘(関東学園大学)・小林 盾(成蹊大学)
武藤 正義(東京工業大学)・針原 素子(日本学術振興会)・渡辺 勉(信州大学)
秋吉 美都(専修大学)・辻 竜平(明治学院大学)・高久 (東京工業大学)
三隅一人(九州大学)
♨ 日本温泉地域資産認定の活用方法 ・・・ 古田 靖志
(岐阜県先端科学技術体験センター)
♨ 温泉表示方式「温泉カルテ」の現状・・・ 斉藤 雅樹
(大分県産業科学技術センター)
♨ 鉄輪温泉「蒸し湯」のリニューアル効果・・・ 中山 昭則(別府大学)
♨ 全国温泉地防災実態調査その2 ・・・ ハービイ・シャビロ(大阪芸術大学)
♨ 竹製温泉冷却装置の開発と現状 ・・・ 河野 純一((株)ユーネット)
♨ 温泉源泉有効活用と完全オゾン殺菌の検証および効果ー源泉枯渇・ノロウ
イルス感染等の社会問題ー ・・・ 寺尾 智恵美((株)テラオ)
♨ マイクロバブルの知覚神経刺激と入浴効果
・・・ 大成博文(徳山高専)・熊野 稔(徳山高専)・大成博音(山口大学)
〇 基調講演 『蔵王の自然と温泉』
岡崎 傳三郎(山形県温泉協会長)
・コーディネート 石川 理夫(温泉評論家)
・パネリスト 長澤 好光(山形県観光協会専務理事)
堤 是和(蔵王温泉 つるやホテル社長)
森 繁哉(東北芸術工科大学教授)
参照#日本温泉地域学会 大会記録
蔵王温泉公共駐車場で野営した朝。昨晩の入浴は上湯共同浴場
だったので、朝湯はその下の下湯共同浴場にする。泉温の鋭さ
と、硫黄の香がほど良いのがここの特徴である。湯の華も多い。
浴感:蔵王温泉で最もピュアな共同浴場と感じた。上湯源泉
も混合されているので余計に湯心地がよいブレンド泉。
【DATA】含硫化水素強酸性-明ばん緑ばん泉 49.7℃ pH1.35
源泉:蛇荒川折口源泉、インキョ源泉、上の川源泉の混合泉
参考:本物の名湯ベスト100‐(講談社現代新書:石川理夫著)第5 位蔵王温泉