豊富な名水を利用した施設が食事処名水亭、サイダー製造所・・・名水がテーマの施設は丁
度昼頃でもあり、混んでいた。ここでサイダーを作った建屋が産業遺産的に使われていた。
映像:六郷一の名水と言われ明治天皇巡幸時には、この清水を汲んだとの事。
ニテコは『ニタイコツ(森の水たまりの低地)』と言う意味のアイヌ語
語る。名水は日常の生活を支える上水でもある。地下の栄養分が溶け込んだ水は料理に、
散水に人々を支え、潤す。
映像:六郷の代表的な湧出池。生活の中で守られている。
方々を対象に寄付を募る仕掛け。清水を持ち帰る人を対象として使用済みのペットボトル
を50円で買っていただく。その売り上げはこの清水の整備と保存に要する費用に使う。
茶立清水:乳頭温泉郷に湯治に訪れた佐竹公が休憩の際に茶立てに使ったことから
名付けられたとされる清水。岩の割れ目から湧出。
を『あおもり県民政策ネットワーク』吉田代表と行った。短い時間ではあるが青森県の
行政トップとの一年振りの懇談はそれなりに意義のある物だ。この小さな積み重ねが
泉研のエネルギー源でもある。(2007.7.4)
映像:青森県庁知事室での懇談風景、画面左端が泉研代表。
6月30日、日本温泉地域学会蔵王大会参加の為、青森を出発。今回は東北自動車道を
鹿角八幡で降り、八幡平、玉川、角館、六郷、横手~新庄のルートで山形入りと決めた。
道中、温泉を探査するのは勿論であるが・・・、最初の温泉『新鳩の湯』で衝撃を受けた。
なんと『立入禁止』の看板!もっとも恐れる事態。大好きな温泉が廃館に心が痛む
【Data】単純硫黄泉 59℃(湯口計測)PH7~8(舌計測) 源泉:新鳩の湯
記録:新鳩の湯は気候条件、時間によってお湯の色が七色に変化するという名湯。上流
にある玉川温泉の終い湯(強酸泉を洗流す)としても利用される味わい深い一軒宿。
更地:その後再度立ち寄った時は、更地となり、「新鳩の湯」のバス停だけ残っていた。
弘前に現存する煉瓦造りの倉庫としては保存状態が一番いいだろう。この景観、スペース
を利用し、地元出身、現代アートの騎手『奈良美智展』などが開催され、保存と利用が活発
だ。一帯憩いの広場として整備、土淵川、弘南電鉄、料亭などが新しい空間を形成している。
映像:弘前城東門前(弘前文化センター前庭)に再建された津軽為信公像。
津軽為信公。藩祖は西海岸世界遺産白神山地を源流とする
赤石川下流域種里を中心に勢力を有していた。いわば白神
の民だ。…その武将が南部との抗争の上、津軽を平定した。
参照#築城夢半ばで京都で客死したが見事に完成した弘前城
早朝から西海岸(旧岩崎村)『十二湖』探査を皮切りに、『白神ライン』を横断、
『津軽峠』をトレッキング、そして、世界遺産白神山地『暗門の滝、渓谷』探査
は相当体力を消耗。自然遺産は一日で踏破できない。テーマを定め深く極めたい。
西目屋村にビジターセンターがある。ここで白神山地の組成・意義・規模を展示
資料、インフォーメーションビデオなどで確認できる。探査プランニングスペー
スとしてこの施設を活用したい。白神山地の「世界遺産登録」は素敵なプレゼント。
今後は、如何にこの貴重な自然を守り、宝物として活用できるかだ。宝は仕舞っ
て置いては価値が見出されない。自ら確認し、 『守り・伝える』これが必要だ。
('07白神山地物語完:2007.6.16)
速報:石見銀山が世界遺産(産業)登録となった。素晴らしいことだ。その後に
平泉が控えているがこの勢いで『日本世界遺産ネットワーク』でも結成し、
来るべき団塊世代の退職後の観光目的地として『古き懐かしきニッポン!』
を訴えようではないか!温泉観光士として提唱する。
HP:世界遺産白神山地ビジターセンター
とうとう目指す処にやってきた。世界遺産白神山地「暗門の滝」。以前は此処まで来る
には大変だった。川を渡り沢を歩き、崖を昇り、岩肌を横切り苦労の末の第三の滝だ。
第一、第二、第三と3つの滝があるが白神ライン越えで体力が尽きた、同時にカメラ
バッテリー切れ。今回は第三の滝で我慢する。さらに30分で第二、第一の滝を踏破可。
記録:落差26m、歩きおよそ40分、第一の滝まで含め往復1時間20分の行程。途中、
ブナ散策ルートを辿る道もあり、行きと帰りを工夫すればブナ林も滝も鑑賞可。
参照#①日本名滝 & 涼感 厳選集 ②世界遺産 白神山地 トレッキング 紀行
さらに、目を東南に転ずれば、トレッキングの一群が白神山地を眺望する光景が。
小生はこの様を見て感動する。自然と親しむ人たちのなんと優しく愛すべき事か。
大自然の中では、我々は小さな存在でしかない。決して偉ぶることなく自然に溶
け込む。これが『世界遺産白神山地』に旅する者の心得だ。白神の友となるべし。
何の事前準備もなく白神に挑戦したのだが今日の大きな収穫の一つマザー・ツリー
との対面。これが世界遺産を形成する『ブナ原生木』だ。なんと雄雄しい活き活き
した木、感動!幹の紋様一つ一つ、葉の葉脈一筋一筋が森の「いのち」を感じさせる。
この大地の母の懐幹に耳を当てると、白神の息吹が聴こえる。 '07.06.17
樹容:胸高直径148cm、胸高幹廻り465cm、樹高30m、推定樹齢400年
愛称:マザー・ツリー(平成10年調査記録) ※その後台風21号の強風で幹が折れた。
参照 #世界自然遺産:白神山地トレッキング
ブナの原生林をしばらく進むと前方に巨大な樹木が出現
する。これがこの森の主だ。木の前に佇む人との比較で
巨大さが想像できるだろう。 その名もマザー・ツリー。
参照#ブナ巨木「マザー・ツリー」(崩落前)