映像:杖立川の両岸に高温度の湧出が認められ、初夏なのに噴気が確認できる。
日本温泉地域学会を終了し、簡単な後片付けをして帰り際のプラス温泉探査は
隣町:小国町にある杖立温泉。ここは昭和の高度成長時代は九州の奥座敷とも
いわれた程賑わっていた温泉地だが、痕跡はあるもの他の温泉地同様寂れてる。
解説:平安時代初期、この地に立ち寄った空海(弘法大師)が、杖をついて湯治
に訪れた病人が、浴後に杖を立てたまま忘れて帰途についた様子を見て
詠んだ、 “ 湯に入りて 病なおれば すがりてし 杖立ておいて 帰る諸人 ”
という歌に由来する。この故事からも当温泉は古い温泉地と伺い知れる。
参照:同じく『治癒伝説』由来の肘折温泉(東北地方山形県最上郡大蔵村)
やまびこ旅館は筑後川の源流である田の原川を挟んで本館と仙人風呂が対峙。
それを結ぶのが出逢い橋である。橋の名の通り、仙人風呂へ行き交う泊り客
はこの橋で出逢うことになる。名湯の里でホッコリ湯上りの気分が交差する。
黒川温泉やまびこ旅館の大きな茅葺門の前で待っていたのが看板犬ウメ。
看板犬だけあってどこかの番犬みたいに吠えない。ちゃんとお出迎えし
客の求めに応じて記念撮影にも応じる賢犬。愛嬌・茶目っ気タップリだ。
記録:ニューファンドランド犬
映像:満願寺温泉共同浴場の新造湯船に満足げな2018年春季九州温泉探査メンバー。
道路から丸見えで、覗かれる露天風呂「川湯」で有名な満願寺温泉にある共同浴場。
建替え工事が行われご覧の様な小奇麗な、しかし、現代の共同浴場らしいつくりだ。
入口から廊下左手はL字型浴槽が備わる男女別大浴場、右手は男女別小浴場に改修。
【Data】単純温泉 42.8℃ pH7.1 源泉:満願寺温泉(源泉入湯1,009湯目)
参照#本物の名湯ベスト100-58満願寺温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
≪ 賞味速報 平内ホタテ活御前(ご当地レストランホタテ一番2018.8.30)📷iPhone8
ようやく今話題の平内町ほたて広場にあるレストランでホタテの活御前を食べた。
ご存知ヒロ中田プロデユースの新グルメ料理である。 県内でにんにく、メバル、
マグロ、ヒラメの素材新OMOTENASI料理仲間で提供されるホタテ活御膳。
食感:ホタテ尽くしの料理で、ホタテ好きには堪らない。刺身、お寿司、照焼き
、ホタテスウィーツなどで陸奥湾養殖の旬のホタテを味わうことが出来る
参照:①マグロステーキ丼(深浦) ②メバル膳(中泊) ③ガリステごはん(田子)
記録:この日は平日(木)の午後一時というのに店内は満員、予約記帳をして10分
くらい待って(四組待ち)でカウンターでホタテ活御前をゲットした。品目
を観たら、まだまだホタテ素材の料理(ホタテおむすび&10種おかず籠盛り
弁当、活ホタテの刺身付き活ホタテの刺身丼、熱々!ホタテのラクレットチ
ーズ焼き、炙りホタテ&ワンタン岩海苔塩ラーメン、カツ丼風ジャンボなホ
タテ串揚げカレー、刺身パフェ&新・タンポポオムライス、ナイフ&フォー
クで食べる活ホタテ皿寿司、唐揚げホタテの昔懐かしナポリタン)が多彩だ。
報道:開店(2018.5.8)49日目で来店者一万人をスピード達成したと県内外で報道。
数値:「ホタテ王国 ひらない」は養殖ホタテ水揚げ高日本一の生産量を誇っている。
≪ 平成調査結果:研究&調査&執筆 菅江真澄(紀行家・歌人)2005.6~2018.10 ≫
温泉紀行を語る時江戸時代に活躍した菅江真澄を抜くことは出来ない。青森県、秋田県
を拠点に北日本をくまなく歩いて仕上げたのが「菅江真澄遊覧記」(平凡社版全五巻)。筆者の
書斎の一角に格納されている。江戸時代の温泉地を中心の観察・記録は貴重な民俗資料。
(下記アンダーラインをクリックすると本ブログの訪問記録参照可)
①下風呂温泉・・・・・・・・・・・「大湯、新湯といって二つの温泉がある下風呂という里」
②恐山温泉・・「ふる滝の湯、ひえの湯、めの湯、花染の湯、しんたきの湯といって」
③大湊ネブタ・・・「横型の燈籠を灯して・・・囃を唱えながら、太鼓、笛を鳴らして賑」
➃夏泊半島 椿山・・・・・・・・「影おつる 磯山椿 紅に染めて 汐瀬の 波の色こ (濃)き」
⑤夏泊半島 大島・「はま風の ふへくのりも つみぬらん ひるやしほでの 水もあさみ」
⑥浅虫温泉・・・・・・・「滝の湯、目の湯(椿館)、柳の湯、おお湯、はだか湯などが」
⑦夜越山・・・「錦木の その名も朽ず 今の世に いひこそ立ち 古き例(たとへ)を」
⑧奥津軽滞在地・・・・・・・菅江真澄滞在の碑(北畠家屋敷跡:青森県北津軽郡板柳町)
⑨大鰐温泉・・・・・・・「小川をわたり、大鰐の湯の川原といういう出湯のもとにきた」
⑩白神山地 ・・・・・・ 「いそ山に 春は咲てふ たま椿 かかるやなみの 光なるらん」
⑪銚子の滝・・・「巌かつら くり返し見る いわがねに かかるも高き 滝のしらいと」
⑫湯の沢温泉 ・・・「ふる雪か 花かあらぬか 山風にさそわれてちる 滝のしら泡」
⑬入道崎・・・・・・・・・・・・・・・菅江真澄の道 男鹿の鈴風(男鹿温泉:秋田県男鹿半島)
⑭白糸の滝・・・・・・・「風あらき 磯のしら糸滝かたみ 波のよるひる やけてみたれん」
⑮椿・・・・・・菅江真澄の道(男鹿温泉:秋田県男鹿半島 天然記念物椿自生北限地帯)
⑯鹿落とし・・・・・・・・・・・・・・菅江真澄の道 男鹿の鈴風(戸賀温泉:秋田県男鹿半島)
⑰男鹿温泉‥‥‥‥・・‥「湯本についた。この温泉の味はからくて緑礬の気がある」
⑱夜籠り・・・・・・・・・・・・・・・・菅江真澄の道 男鹿の寒風(真山神社:秋田県男鹿半島)
⑲名水の里 諏訪神社・・・・「六郷は 栄養丸に 百清水 多い寺々 絶えぬ金持ち」
⑳すすきの出湯・・「けふに明て見し面影のこまかへり老いもわかゆのわきて長閑き」
㉑三途の川・・・・菅江真澄の道 彼岸の真白なる静寂(川原毛地獄:秋田県泥湯温泉)
㉒毛馬内の市・・・・・・・・・・・・菅江真澄の道 錦木「三日の市たち 人豊かに 住めり」
参照#昔懐かしい伝統の「毛馬内(けまない)盆踊り」
㉓森吉山 ・・・・・・「連瀬沢 滝音ききつ 登りぬれば もろびの匂いす 前岳近く」
菅江真澄:江戸後期、紀行家、歌人、識者(国学、本草学、民俗学、地誌学)等多面性を持
ち、当初は津軽藩のお抱え学者となり、津軽の民俗、薬草、地理などを調査を
し後半は佐竹藩のお抱えとなった。特に温泉観光の分野では優れた紀行文を残
す。筆者の尊敬する温泉観光の祖。ひょっとしたら白神を詠んだ最初の歌人だ。
学術的な記録としての評価も高い「菅江真澄遊覧記」(平凡社版全五巻)を記し
た。とくに青森県、秋田県の温泉地関係記述は温泉研究家必携の書と思われる。
記録:本草学(漢方)、地誌学(地理・温泉)、民俗学、歌人等、当時の最先端学識者
映像:奥が熱めで、真ん中がジェットバス。そして手前の浴槽がぬる湯。
浴場内には「遊泳禁止!」や「タオル使用禁止」などの掲示があるなか
老人がひとり3段階の湯温を楽しめる浴槽の一番手前側の温湯に憩って
いた。昔ながらの共同浴場スタイルがこの温泉の歴史を感じさせられる。
浴感:熊本県北部は全般的にアルカリ性単純温泉で温度も入浴適温(40℃)、
筆者好みの施設が多い。中でも熊入温泉センターは雰囲気が良い。
【Data】単純温泉 41.1℃ PH9.36 源泉:熊入温泉平成泉源(1008入湯)
≪Mémoire(メモワール):音楽鑑賞 ジャジーなひととき 1970年代から始まる ≫
このアルバムではジャッキー・マクリーンのサクソフォーンの出だしで悩殺された。
そして続くマル・ウオルドロンの包み込むようなピアノさばき。JAZZの魅力にとり
付かれた瞬間だ。珈琲を飲み、紫煙を燻らせ、どうしようもない時間が過ぎていく。
解説:マル・ウオルドロンのアルバム「LEFT ALONE」の最初の一曲。針を落とす
緊張の瞬間。いきなりサクスフォンがむせび泣く。後日分かったがこの曲は
ビリー・ホリディの伴奏をしていたマル・ウオルドロンが彼女にささげた曲。
実感:マル・ウオルドロンがビリー・ホリディの伴奏をしていたのは後から分かった
ことで、単純にこの曲の出だしが気に入り手に入れたアルバムだった。JAZZは
苦しみの連続と深い悲しみからくる黒人奴隷の心を解放・発露する音楽と実感。
平和:筆者は現在煙草を吸わない。学生時は煙草を吸うのが大人の象徴だった時代、社
会人になっては煙草が仕事のアクセントだった時代・・・しかし、本当の煙草呑み
ではなかった。現在、煙草がどれだけ肉体を蝕み、受動喫煙で他人にも害を及ぼ
すという事実が明らかになった。紫煙には約4千の化学物質が凝縮されていると
いう。ジャジーな時代、特にアメリカのこの時代は健康志向というより苦しみや
悲しみのはけ口で煙草、麻薬、飲酒が横行した。その意味で、今は平和な時代だ。
警鐘:煙草に含まれる約4千の化学物質の内、2百が有害物質、更にその内60種類が
発がん物質とされる。しかも、副流煙の方が有害物質を多く含んでいる。驚愕
(データ根拠:横浜市「健康横浜21」のチラシPDF WED公開より)