新着入庫のFIATグランデプントスポーツ(6MT) 走行3.8万km
この個体はお客様の注文品であり、AAにて仕入れました。
グラプンの6MTモデルは稀少で全国でも広告には10台もありません。
故に、勢いAA頼みになるのですが、この個体は元より大手買取店が保有してました。
大手買取店の戦法
買取店はAA出品にて稼ぐのが本道ではあるのですが、出品前の期間を利用して、一般
小売や業者をターゲットにした二重戦法を敷くようになりました。
このAA前の潜伏期間はおおよそ1~2週間と思われます。
この戦法により、AAにての落札額よりも、より高価に売却できるタンスがあるということです。
敵ながらうまく考えており、いわばAA出品は保険であり、一般小売路線でもより高利益をと
いう作戦です。
しかも在庫期間は短いですから、資金の効率化は我々小売専業者の比ではありません。
業者在庫(即落)コーナー イメージ画像(本文と無関係)
AAが限られた日程と時間で催されるのに対して、このコーナーは日程時間の制約がありません。
売れるまでは長きに渡りアップされてますから、お客のいる業者はいつでも落札出来るの
です。
しかも、業販価格が明記してあり、AAのように競りあがることもありません。
但し、代償はAA落札額より高価になるのが難点です。
このグラプンに関しても業者在庫のコーナーにアップされておりましたが、AA出品の為に
商談期間は短いものでした。
評価は特に良くも悪くもないという物(自社評価)でしたが、少々気になったのは
付属品(取説保証書等)が無いということでした。
更に、AA出品の評価(会場評価)はパワステ不良(警告灯点灯)という由々しきもの
でした。
かのような評価であれば、高値落札は期待出来ないというものです。
しかし、安けりゃ買うという物好きな業者も無くはありません。
Drダス!
難点は全てカバーする自信がありましたが、予想通りお安く落札出来ました。
大手買取店の個体はAA出品を待ったほうがお財布に優しいのです。
但し、絶対に落札出来るという保証はありませんがw。
現車が到着して驚いたのは、コテコテに汚れまくり、何の手入れもしてなかった
ことです。
砂だらけであった室内 クリーニング済
気の効いた業者であれば、最小限でも化粧直して出品するのが常識ですし、下見の印象も
違うと言うものです。
お見合いでもスッピンコテコテで行く人はいませんし、相手に対する礼儀と言うものです。
出てきたマニュアル付属品
稀に出品表になくとも、グローブボックスに仕舞い込まれてることもあります。
しかし、この個体はトランクのスペアハウスの工具の横に保管されてました。
大手買取店は何のチェックもしてないことになり、有る物を無いと記載してるのは自滅行為
です。
パワステはNP?
恐れていたパワステ不良は今のところちゃんと効いております。
もっとも、エギザミナーテストではセンサーエラーが記憶されてました。
最悪は高価なASSY交換も覚悟していましたが、お安く修復出来る可能性も出て来ました。
以上、推測すると大手買取店はクルマに対して全く愛情がないのか、出品台数が多すぎて
手が回らないかのかのどちらかか、又は両方でしょう。
かって、大手量販手在庫をDrが購入契約したにも拘わらず、AA出品をされてしまい他方で
販売されてしまったことがります。(二重販売)
通常では有り得ないことですが、台数が多すぎてレールに乗っているAA出品の停止を失念した
のですネ。
Drはお安いとは言えない逆キャンセル料を頂きました。
異業種参入で、我々業界は只ならぬ影響を受けてます。
今や、オート〇ックスまでが、車両の買取や販売に手を染めております。
まさに・・
仁義無き自動車業界w
日々、業界の地図は変化しつつあります。
クルマ屋オヤジは生き残りをかけて、頭貝割れ大根で悩む時代になりました 。