Dr.Horiiのひとりごと

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電子制御式燃料噴射装置

2021-01-18 23:04:35 | 目指せ3級整備士?

キャブレターにとって代わる新しい燃料供給装置として、一般車にも広く採用されるように

なったのが、電子式燃料噴射装置。

図1.電子制御式燃料噴射装置

 

ブログも燃料措置1,2,3と続けましたが、あれだけ複雑なことをメカだけでよくできるなと

感じていました。(機械工学で一番、難しいのは流体力学だと昔聞いたことを思い出しました。

全然勉強しなかったけれど・・)

なので、電子式にとって代わられるのもなんとなく必然の流れなのかなと思っていました。

 

実際、この装置の特長は次の3つとのこと

・各シリンダーへの燃料の分配がキャブレターよりも正確

・キャブレターには必ずつきまとう吸気抵抗という問題を解決できた。

・走行状態に応じたきめ細かい燃料供給をコンピュータによってできる。

 

また機構的な違いは・・

電子制御式燃料噴射装置とキャブレターの大きな違いは、キャブレターがエンジンの吸入負圧を

利用して利用して間接的に燃料を吸入するのに対して、電子式燃料噴射装置は燃料をポンプで

加圧してインジェクターという燃料噴射器によって、積極的に効率よくエンジンに送り込む

ことと解説してあります。

 

系統は・・

図2.電子制御式燃料噴射装置

 

空気を燃焼室に供給する吸気系統、燃料を供給する燃料系統、車の運転状況を把握し、

最適な燃料供給量を決定・指示する制御系統の3つ系統で構成されている。

 

各系統別にみていきます。

(1)吸気系統

エアクリーナーから吸入した空気量を測定するエア・フロー・メーター、吸入空気量を制御する

スロットル・ボディ、各シリンダーへの吸入空気量を均一にするためのサージ・タンク、低音で

始動するときのファースト・アイドル機構の作用をするエア・バルブ、急減速時の失火を防止する

バキューム・リミッターなどで構成されている。

 

各部の詳細について見ていきます。

1)エア・フロー・メーター

図3.エア・フロー・メーター

 

エア・フロー・メーターは、エンジンの吸入空気量を電圧値として検出し、この信号を

コンピュータに送って燃料噴射量を決める役目をしている。

エア・フロー・メーターは図3.のような構成になっており、メジャーリング・プレート(フラップ)が

リターン・スプリングの力を受けて吸気管を塞ぐように配置されている。(図4.も参照)

図4.エア・フロー・メーター断面図

 

吸入空気がエア・フロー・メーターを通るとリターン・スプリングの力と釣り合う角度まで

メジャーリーグ・プレートが開かれる。つまりその角度(開度)は、吸入空気量に比例し、

同軸に取り付けられたポテンショ・メーターによって電圧値に置き換えられるというわけです。

 

長くなりそうなので、次回”スロットル・ボディ”から続けようと思いますが、電子制御式燃料噴射量の

全体像をつかめるCG動画を張っておきます。

英語版オンリーですが、なんとなくイメージでわかるかと・・

 

EN | Bosch Portfuel Injection

コメント
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