(ドバイで亡命生活をしているタクシン・チナワット前タイ首相(右)が昨年政治に入門した末娘のペートンタン氏と孫娘と一緒にいる様子。[写真 ペートンタン氏 インスタグラム]【7月4日 中央日報】)
【首相任期問題、憲法裁は今後1〜2カ月かけて審理を行った後に判断】
タイでは、8年前の軍事クーデターで首相に就任した元陸軍司令官のプラユット首相の任期の上限が過ぎたとして野党が憲法裁判所に訴えると、裁判所は結論が出るまでの間、職務停止を言い渡しました。
職務停止の間は、プラユット氏と同じく元陸軍司令官のプラウィット副首相が首相を代行することになっています。
****タイ憲法裁がプラユット首相の職務停止 任期の解釈めぐり対立、政変や王室批判再燃の可能性も****
<2014年以来首相の座にいる男が停職に。何が起きた?>
タイのプラユット首相が憲法裁判所から首相の職務一時停止命令を受けて首相職を辞し、やはり軍出身の副首相プラウィット氏が首相代行となった。
これは首相の任期は「最大で8年間」とするタイ憲法の規定を巡ってどの時点をプラユット首相の任期の起算点とするかで、政権・与党側と野党や反プラユットを掲げる市民団体との間で意見が分かれていたことが原因である。
野党などは首相任期の任期満了時期の判断を憲法裁に仰ぐ請願書を提出。これを憲法裁が受理したため「首相職の一時停止」を命令することになった。首相の職務停止には憲法裁の裁判官9人中5人が賛成した。
憲法裁は今後1〜2カ月かけて審理を行った後に判断を下したいとしている。
タイは2022年11月に「アジア太平洋経済協力会議(APEC)」首脳会議を開催予定で、プラユット首相は議長として会議を成功に導き政権基盤をさらに強化することを狙っていた。
今回の憲法裁の命令に関しては、2014年5月の軍事クーデターで政権を追われ現在海外亡命中のインラック前首相とその兄であるタクシン元首相らの野党勢力は「プラユット政権を終わらせる好機」と捉えて今後反政府活動を強化する可能性が出ている。
プラユット首相は国防相職には留まる
8月24日に憲法裁の「首相職の一時停止命令」を受けたプラユット首相は、憲法裁の判断を尊重するとして首相職を一時的に辞したものの、兼務している国防相の職務は続行する方針を明らかにした。
野党側は首相の任期8年の起算点を2014年8月24日、つまり当時のプラユット陸軍司令官がクーデターでインラック政権を倒し暫定首相に就任した日から計算して「任期満了」と主張しているのだ。
これに対し政権側や与党は2019年6月にそれまで暫定首相だったプラユット氏が下院総選挙での与党勝利を経て正式に首相に就任した時を起算点にしており、任期は2027年までと主張している。
またプラユット首相が2014年のクーデターで2007年憲法を廃止して「首相任期8年」を定めた新憲法が施行された2017年4月7日を起算点とする説も与党関係者から出ており、そうなるとプラユット首相の任期は2025年までになり、いずれも任期はまだ満了していないとの主張の根拠となっている。
復権目指すタクシン元首相
今回の憲法裁の決定を間違いなく歓迎しているのがタクシン元首相とインラック元首相だ。
タクシン元首相は2001年に首相に就任し政権を掌握した。しかし地盤であるタイ北部の利権拡大に専心するあまり反タクシン運動が盛り上がり2006年に辞任に追い込まれ、海外に脱出した。
その後2008年には土地取引に関して欠席裁判で有罪判決を受け、タイに帰国すれば逮捕されることからアラブ首長国連邦やカンボジアなどを転々として事実上の海外逃亡生活を続けている。
また妹のインラック元首相も2011年に総選挙で「タイ貢献党」の首相候補として勝利して首相に就任した。しかし「縁者登用に不当関与した」として2014年に失職。兄と共にアラブ首長国連邦や英国で生活している。
タクシン元首相を支持する野党「タイ貢献党」はタイ東北部の農村地帯を中心に幅広い支持を依然として維持しており、下院では133議席と単独政党としては最大の勢力を維持している。軍政支持の与党「国民国家の力党」は単独では100議席しかなく、他党と連立することで辛うじて下院の過半数を占めている。
2022年5月に実施された首都バンコクの知事選でもタクシン支持の「タイ貢献党」の候補者が軍政支持の「国家国民の力党」の候補者に大差をつけて圧勝した。(中略)
このように現在の議会バランスではプラユット政権支持が辛うじて過半数を占めているものの、地方によってはその信任は危うくなっているのが現実だ。
さらに今後政局が不安定になると連立政権から離脱する政党が出ないとも限らず、そうなれば議会でのプラユット政権優勢は揺らぐことになる。
こうした事態に海外にいるタクシン元首相がどこまで野党側に指示を送っているかは不明だが、今回の事態を政権交代そして自身の復権のチャンスととらえていることだけは間違いないといえるだろう。
機能不全に陥っている国王
タイは立権君主制国家だが他国と異なるのは君主としての国王の存在とその機能だ。正確には「存在だった」であり、2016年に逝去したプミポン国王は流血事態やクーデターの仲裁に動くなど「タイ最後の良心の砦」としての機能を果たして国民の絶大な信任を得てきた。
しかし後継のワチラロンコン国王は国外在住が長く、タイ政治への関心も薄いとされており国民の人望も信任も前国王に比べると希薄なのが現状という。
それだけに今後政治を巡って大きな混乱が生じても国王による介入、英断というタイ特有の「政治的解決」は期待できそうになく、混乱が拡大して2020年のようにバンコク市内などで反プラユットを掲げた学生や若者などによる集会やデモ、さらに「王室改革」を唱えるデモなどが頻発して治安が不安定になることも十分予想されている。【8月30日 大塚智彦氏 Newsweek】
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タクシン元首相の政治は金権政治・バラマキ政治的側面もありますが、一方で、国王を頂点とした枢密院・軍部・司法などの既得権益層による政治を打破し、農民・貧困層をターゲットにした政治を生み出した側面もあります。
これまでタイでは司法判断によってタクシン系政権が崩壊を余儀なくされたり、タクシン系政党が解党を命じられたりする反タクシン・既得権益層を背景とした“司法クーデター”的なことがしばしば行われてきましたので、憲法裁が一時的にせよ「首相職の一時停止命令」を出したことは、個人的には非常に意外でした。
ただ、今後1〜2カ月かけて審理を行った後に出される判断はどうでしょうか・・・あまり期待はできないように思えます。
“タイの憲法裁は軍政の流れをくむ現政権の影響下にあるため、プラユット氏の続投を認めるとの見方もある。”【9月6日 NNA ASIA】
****憲法起草委トップが見解 首相の任期は2025年まで****
関係筋によれば、現行の2017年憲法の起草委員会のミーチャイ委員長(当時)は、プラユット首相の首相としての任期は現行憲法が制定された2017年4月に始まると考えているという。同氏の見解に従えば、プラユット首相の8年の任期は2025年4月に満了となる計算だ。
プラユット首相の任期満了については論争が起きており、野党陣営が憲法裁判所に判断を求めている。これに伴い憲法裁は法律を専門とする有識者に見解を求めたのであるが、このうちのひとつが今回内容が明らかになったミーチャイ氏のものだった。【9月7日 バンコク週報】
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軍政の意向を受けた憲法起草委トップですから当然の見解でしょう。
一方、これまた当然ながら、野党・タイ貢献党は首相辞任を求めています。
****タイ首相の任期満了、道譲るべき 野党幹部、タクシン元首相次女****
タイのタクシン元首相の次女ペートンタン・シナワット氏(36)は、任期を巡って首相職務を一時停止されているプラユット氏について「任期は満了していると考えるのが妥当で、ほかの指導者に道を譲るべきだ」との考えを示した。10日までに共同通信の単独インタビューに語った。
ペートンタン氏は最大野党タイ貢献党の幹部を務め、世論調査で次期首相に望ましい人物として、プラユット氏に大差をつけてトップ。
「新型コロナウイルスの影響で国は厳しい状況に直面しており、国民はより優れた指導者を求めている」と述べ、プラユット氏に代わる新たな首相の選出が必要だと強調した。【9月10日 共同】
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【政界参入後の日もまだ浅いタクシン氏次女ペートンタン氏、首相を狙うポジションに】
今回、見込みが薄そうな司法判断のこの話題を取り上げたのは、上記“タクシン元首相の次女ペートンタン・シナワット氏”がその理由。
タクシン元首相の妹インラック氏が兄タクシン氏の代理的立場で首相就任後、海外生活を余儀なくされていることは周知のところですが、タクシン氏の娘が野党・タイ貢献党の幹部として首相を狙うポジションにいることは初めて知りました。
****3人目の首相狙うタクシン一族…今度は36歳の末娘が挑戦(1)****
チナワット--。この姓を使えばタイ政界では天下無敵になる。次期総選挙関連のアンケート調査で政治入門9カ月目のペートンタン・チナワット氏(36)が有力首相候補の1位を占めてダークホースに浮上した。
◆「タクシン」ブランド効果…末娘もタイ首相候補
先月27日(現地時間)、日刊紙「バンコクポスト」など現地メディアによると、ペートンタン氏は世論調査機関「NIDA」の次期首相関連アンケート調査で25.28%の支持を得て1位に入った。18歳以上の有権者2500人を対象に先月20~23日まで実施した電話調査でだ。
◆「タクシン」ブランド効果…末娘もタイ首相候補
先月27日(現地時間)、日刊紙「バンコクポスト」など現地メディアによると、ペートンタン氏は世論調査機関「NIDA」の次期首相関連アンケート調査で25.28%の支持を得て1位に入った。18歳以上の有権者2500人を対象に先月20~23日まで実施した電話調査でだ。
昨年10月、タイ第一野党「タイ貢献党」総会で登場したペートンタン氏は政界入門と同時に党の首席顧問に任命された。過去9カ月間にわたり熱烈に総選挙運動を展開していたところ、タイ首相有力候補に浮上した。
政治新人がこのように注目を浴びているのはペートンタン氏がチナワット一族に属しているためだ。正確にはタイ現代政治の最高「イシューメーカー」タクシン・チナワット元首相(73)の末娘だ。
シンガポールの日刊紙ザ・ストレーツ・タイムズ(ST)はイスラ・スントンブット元国会議員を引用して「『タクシン・チナワット』という名前には魔法がある」としながら「タイ政界でタクシンの影響力は健在だ」と伝えた。
釜山外大タイ語科のイ・ミジ教授は「タイ政治史はタクシン登場以前と以後に分けることができるほど、タクシンは絶対的な人物」と表現した。
タイ北部チェンマイ出身のタクシン氏は1980年代中盤に移動通信事業で大成功をおさめて億万長者になった。1998年タイ愛国党を創党後、庶民のための経済および福祉政策で、疎外されていた農村地域有権者を積極的に取り込み、2001年総選挙で勝利を収めて首相になった。
タイ北部チェンマイ出身のタクシン氏は1980年代中盤に移動通信事業で大成功をおさめて億万長者になった。1998年タイ愛国党を創党後、庶民のための経済および福祉政策で、疎外されていた農村地域有権者を積極的に取り込み、2001年総選挙で勝利を収めて首相になった。
その後、30バーツ(約113円)ほど出せば医療保険の恩恵を受けられるようにして、農家の負債を大幅に減少して庶民から全面的な支持を受けた。反面、都市富裕層と超党派からは牽制(けんせい)を受けた。
結局2006年軍部クーデターで失脚し、2007年タイ愛国党は解散した。タクシン氏は2008年実刑が予想される権力乱用関連裁判を控えて海外へ逃避した。
それでもタクシン氏を支持する「赤いシャツ」の波は絶えなかった。タクシン氏を擁護する反政府デモが起き、タクシン政党を継承したタイ貢献党も力を得た。
それでもタクシン氏を支持する「赤いシャツ」の波は絶えなかった。タクシン氏を擁護する反政府デモが起き、タクシン政党を継承したタイ貢献党も力を得た。
タクシン氏は2011年、自身の後任者に妹のインラック・チナワット氏(55)を指名した。インラック氏はタクシン氏の後光を背に政治入門2カ月後にタイ初の女性首相になった。しかし3年後、兄と同じように軍部クーデターで退いた。インラック氏も2017年不正腐敗放置容疑で裁判を受けている間に海外へ逃避した。
◆赦免狙うタクシン氏、妹の代わりに娘が成し遂げるか
このような不運な歴史の後、チナワット一族は政界入門を敬遠した。その間にペートンタン氏がすい星のように現れた。首相任命の最低年齢である35歳になると同時だった。
◆赦免狙うタクシン氏、妹の代わりに娘が成し遂げるか
このような不運な歴史の後、チナワット一族は政界入門を敬遠した。その間にペートンタン氏がすい星のように現れた。首相任命の最低年齢である35歳になると同時だった。
政界入門後、ペートンタン氏がタイ貢献党から任された役割は党員数を増やして来年初めに予想される総選挙で大勝を助けるということだった。
これに先立ち、インラック氏は遊説行事で露骨に「兄が好きなら妹である私にも機会を」と訴えた。ペートンタン氏の戦略は少し違う。首相への挑戦に対しては即答を避け、ソーシャルメディア(SNS)にドバイに逃避中の父親の写真を上げてタクシン支持者の郷愁を刺激している。(中略)
バンコクポストやSTなどのメディアによると、ペートンタン氏が突然政治を始めたのは、タクシン氏が赦免を望んでいるためだという分析が支配的だ。
タクシン氏は昨年SNSを通じて「正門に戻る」と宣言した。だがこれまでも赦免試みがなかったわけではない。インラック首相就任後の2013年、タクシン赦免が推進されて大規模な反政府デモが起き、これが軍部クーデターにつながった。
このような教訓のためなのか、ペートンタン氏はまだ首相欲を表に出さずに節制した遊説を続けている。こうした中でペートンタン氏が次期首相世論調査で1位に入ると、タイ政治分析家は「家族のために仕事をする腐敗した人々ばかりのタイ政治王朝の典型的な姿」としながら批判を相次いでいる。【7月4日 中央日報】
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「『タクシン・チナワット』という名前には魔法がある」・・・とは言え、現実政治において軍部の抑圧をはねのけて首相の座をつかむのは至難の業でもあります。そこには高いハードルがあります。
****3人目の首相狙うタクシン一族…今度は36歳の末娘が挑戦(2)****
◆「金の箸とスプーン」ペートンタン氏、ブランド品など華やかな生活公開にも賛辞
タクシン氏の3人の子女(1男2女)の末っ子であるペートンタン氏は何不自由なく育った「金の箸とスプーン」だ。
タクシン氏の3人の子女(1男2女)の末っ子であるペートンタン氏は何不自由なく育った「金の箸とスプーン」だ。
1986年に米国で生まれ、タイ最高名門であるチュラーロンコーン大学政治学科を出卒業し、英国サリー大学でホテル経営修士号を取得した。その後、家族所有の不動産・ホテル関連事業に従事していた。そのうちの一つ、不動産開発企業SCアセットの最大株主で持株価値が40億バーツ(約151億円)に達する。
2019年、民航社パイロットと結婚して2021年に娘を産んだ。ペートンタン氏のSNSにはシャネルやルイ・ヴィトンなど華やかなブランド品を着用した写真が並んでいる。高価格なホテルで食事をし、スイスにスキー旅行に行ってきた写真を載せている。それでも反感よりも賛辞のほうが多い。特に若い世代に支持を得ている。
ペートンタン氏のインスタグラムのフォロワーは50万人に達する。イ・ミジ教授は「タクシンに対してさまざまな評価が存在するが、タクシンが初めて庶民のための政策を展開して得た大衆的な支持が今も健在だ」と伝えた。
反タクシン派の動きも無視できない。昨年10月ペートンタン氏が政界に登場すると同時に大学入試不正が提起された。(中略)
反タクシン派の動きも無視できない。昨年10月ペートンタン氏が政界に登場すると同時に大学入試不正が提起された。(中略)
いくらタクシン氏の影響力が絶大だと言っても、ペートンタン氏が近づく総選挙で首相選出まで可能なほどの大勝を収めることができるかどうかは未知数だ。
タイで首相になるためには所属政党ないし連合勢力が上・下院750議席のうち過半数である376議席以上を占めなければならない。問題はタイ軍部政権が2017年に改憲を通じて政府が選任した上院議員250人も首相選出に参加するようにした点だ。
ペートンタン氏が連合政府なしで首相になるためにはタイ貢献党が下院500議席だけで75%に達する376議席を獲得しなければならないということだ。タイ貢献党は2019年の総選挙で136議席を獲得している。【7月4日 中央日報】
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タイ一般市民の暮らしは「金の箸とスプーン」とは無縁です。逆に“だからこそ”のブランド効果・ペートンタン氏待望論でしょうか。
****タイ政府、インスタント麺の値上げ承認 14年ぶり****
タイ商務省は24日、国民生活に欠かせない重要な食品であるインスタント麺の値上げを認めると発表した。値上げは14年ぶりとなる。
タイ経済は外国人観光客の受け入れが再開されたものの回復せず、14年間で最大のインフレと、ロシアによるウクライナ侵攻の余波にも見舞われている。
インスタント麺の価格は政府により1袋6バーツ(約23円)が上限に設定されてきたが、主要製造メーカーはコスト上昇を理由に8バーツ(約30円)への引き上げを求めていた。
商務省はAFPに対し、通常サイズの1袋の価格の上限を7バーツ(約27円)に引き上げることを確認した。25日から実施する。(後略)【8月24日 AFP】
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****カードローンなど家計債務がGDPの9割に──タイの構造的問題とは?****
<2010年頃から輸出ブームで貿易黒字は拡大したが、労働者は消費者金融頼みに。パンデミック、そしてインフレの今、タイ政府に打てる手はあるのか?>
タイの家計債務が記録的な水準に膨らんでいる。タイ銀行によれば、昨年第4四半期の家計債務はGDPの9割に達したという。
輸出主体のタイ経済がコロナ禍で大打撃を受けたことが一因だが、それだけではない。家計債務比率の高さはパンデミック以前から続く傾向で、そこには構造的な課題が透けて見える。
タイの債務比率が急速に高まったのは2010年代前半のこと。当時はタイの通貨バーツ安と輸出ブームのおかげで貿易黒字が大幅に拡大していたが、その恩恵が労働者の賃金に反映されたのは当初の数年のみで、その後は伸び悩んだままパンデミックに突入した。
これでは、多くの家庭が消費者金融などに頼り、負債が拡大するのも無理はない。
電気料金などの大幅値上げも家計を圧迫するが、政府は財政出動に消極的だ。急激なインフレと金融引き締め政策が世界的に進行するなか、タイ政府に打てる手はますます限られてきている。【8月23日 Newsweek】
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選挙となれば、こうした市民の経済的苦境はタクシン系野党に有利に働くでしょう。問題はそれを軍部・政権が許すかどうかです。政治弾圧の理由はどうにでも作り出せます。