家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

確かめ電話

2006-03-02 19:12:55 | Weblog
郵政公社職員が二人来た。その前に電話があり昼ごろ来るということであった。
で、その頃に来た。
家に入ってきて二人とも名刺を差し出した。
丁寧な物腰で服装やカバンなど全てにおいて彼らを疑う余地はなかった。

しかしそこが現代の怖いところでもある。

どこからでも電話はかけられるし、私には制服もカバンも正規の物かどうか判断がつかない。

で「本当に郵便局?」って単刀直入に聞いてみた。
すると「はい。そうです」と答える。
「そうか、それでも私は信用しないから電話していい?」と言うと
「そうしてもらえれば、いちばんいいと思います」と答えた。

私の保険についてのことで来ていて私の家族のことも分かっているので本物であることは察しがついていた。
でもそこで、敢えて電話するのが私流。
手続きなどをしている間に本当に電話をした。

「あーもしもし、お宅に何某という方いらっしゃいます?」
「はいおりますが、ただ今外に出ておりますが何か?」

二人は「えぇー」という顔で私を見ている。たぶん実際に電話して確かめる人など今までいなかったのだろう。

「じゃあ何某という人もいますか?」
「はいおります」
「今二人ともここに居るのだけど、ちょっと人相が悪くて心配になってね」と悪い冗談を言った。
確かめをしたことと、つまらないことを言ったことを詫びて電話を切った。

私が彼らのほうを向くと上司らしい人物が
「以前郵便局で何かありました?」と聞く。
「あるわけないじゃん。俺こんな性格だもの」

なるほどねという顔をして手続きに移った。
その後はとても順調にことが運んだ。