家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

曉雲釜展

2006-04-14 09:50:26 | Weblog
本日から私の友人である鈴木恵山氏の作陶展が開かれる。
遠州森町の赤焼きとして有名な窯である。
彼のすごさは、たぶん彼自身も気づいていない。彼としては、ごく普通に行動しているだけなのだから。
家業は代々伝わることによりDNAという形で彼の細胞の一つ一つに組み込まれる。しかも、より鮮明に濃くなり生き続ける。
そしてまた環境も彼に強い影響を与えている。
乳飲み子のときから窯の匂いを嗅ぎ祖父や父の苦悩を感じて育っていったのだ。
暁の雲が赤く染まる、その色こそが彼の追い求める発色だ。
脱サラでも職人は多くいる。しかし成るべくして成った人のすごさは、一味違う。
「ロクロを回し続けると膝を痛めるのよ。当たり前のことです」
将来自分の身体を痛めることに何の恐れも抱かない姿勢に私は打ちひしがれた。




会 期   4月14日 ~  5月7日 休み/月火
場 所   ギャラリー 百合の木
住 所   浜松市富塚町4702-1 グランフォルム マンション 1F
電 話   053-451-1012
駐車場   3台