5月末に大鉄鍋の上の花桃の枝にモリアオガエルの卵の入った白いカタマリを見つけた。
久しぶりだなぁと感じた。
このカタマリもやはり、オタマジャクシが、そのまま落下すると水に入れない位置にある。
今までのわが家で子孫を増やそうと決めたモリアオガエルの中で、うまい位置にカタマリを設置した親たちはごく少ない。
今年も例年通りの出来だ。
その状態を見て当然起こる結果を想像できる人間は少し手伝いたくなる。
園芸用のヒモでカタマリの出来ている枝を別の枝に縛り付けて大鉄鍋の水面上にくるように設置した。
「オスが悪いのね」と妻は直感を基に言う。
まるで自分が否定されたかのように感じた私は少しモリアオガエルついて調べてみた。
確かに産卵する役割のメスに、「ここで産めよ」と場所を指定するのはオスらしい。
だが産卵までが、この両親たちの責任であって水にきちんと落下して、さらにオタマジャクシがカエルとなるまでを見届けることはしないようだ。
日本でこういう産卵を望むのなら、もっと職人っぽく産卵場所の決定に注意を払ってもらいたいものだ。
他のカエルは、初めから水の中に卵を産む。
わざわざ面倒な行程を選んだのであれば、それなりの理由があるはずだ。
モリアオガエルはオスのカタマリを設置する場所の選定が悪いということも織り込み済みなのだろうか。
水中にはカエルの卵を食べようと狙う連中がうようよしている。
だが空中にだって地上にだって、そんな生物は、ごまんといる。
そんなことを干からびて枝にこびりついたカタマリを見ているとき「トッキョキョカキョク」と鳴くホトトギスの声を聴いた。
托卵をしようと別の鳥の巣を探しているのかもしれない。
まあ托卵自体を特許で許されていて他の鳥が托卵するのは特許違反になるのかもね。
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