骨董市には通っている。
コロナ下で中止が多かったけど最近は元通りに近い。
正直言って「買いたい物」や「初めてみた物」などは無い。
だが古い物を見ていると、なぜか落ち着くのだ。
骨董市の会場では妻と別々に見て回る。
お互いに見る物が違うから当然だ。
もしお互いの意見を聞きたいときには電話が鳴る。
満足のいく時間が経過した頃にどちらからともなく集合して車に戻る。
私はいつも何も持たず乗り込む。
妻は、ほぼ毎回何か持っている。
例えば布であったり食べ物であったり。
ところが、ここ2回ほど生き物を持っていた。
ランチュウとエビだ。
メダカを飼っているがそれにプラスして飼い始めるようだ。
それで思い出したことがある。
父は初夏になると毎年金魚を買ってくる。
去年から放っておいたガラス製の金魚鉢を出してきて洗う。
その際に洗剤を使用してピカピカにするのだ。
だからピカピカの水槽に入れられた金魚たちは、たちどころに召されてしまう。
それを繰り返したことによって私は夏の訪れを実感していた。
妻はそれとは違い、上手に繁殖させている。
玄関に水鉢を置いて、そこに半数のランチュウを放した。
買う時に売主から言われた「エアーポンプは必需品だよ」を忠実に守ってセットした。
もう半数は外の水鉢に入れた。
素焼きの水鉢にエアーポンプは不必要で酸欠になることは、ほぼ無かった。
エビは別のメダカの居る水鉢に入れた。
ペットボトルに入れられて購入してきたときにも見つけにくかったが水鉢に入ったエビなど見つかるもんじゃない。
メダカとエビはお互いにエサにすることなく仲良く共生しているようだ。
以前ドジョウを飼っていた時のように「居るのか居ないのか」分からない状態になりそうだ。
眼で見て確認することなく、ほんのたまに見つけた時に「ラッキー」と喜ぶだけだ。
エビをたまに見つけてラッキーになる権利を購入したようだ。
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