家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

トースター修理

2021-03-07 09:48:36 | Weblog
「あれ?電気が入っていない」妻の声が台所から聞こえた。
トースターのフタを開けてみるとパンは冷たいままだ。
トースターに熱が発生している音が「ジジジジ」と聞こえているが電気は通っていない。
妻がコードを触ってみると「あっ入った」と言い、その朝の朝食に支障はなかった。
朝食後トースターを台所の狭い中から広いところに移し、そこで通電を検査した。
すると、正常に作動して赤く変色していたはずのヒーターが白い色に戻っている。
妻の見ているところで実験をする。
「今電気が来ているね。これをこうすると」コードの先端の電源プラグのすぐ後ろ辺りを曲げてみた。
「ブーン」という音と共に赤くなっていったヒーターの音が止み色も引いて行った。
やはり、この辺りの接触が悪くなっているようだ。
「じゃあ直しておくよ」と出かける妻に言っておいた。
電源プラグのストックがあることを覚えていたので自信もって伝えられた。
先日電灯を作ったときにストックを見てあり、まだ記憶に新しいからだ。
新品ではないが十分に使用可能な物だ。
手順としては電源プラグの交換は最後にして、まずはきれいに掃除することにした。
パンから発せられた微量の煙がトースターのフタに取り付けられたガラスを曇らせ、あげくは薪ストーブの扉のように茶色のヤニを付着させ中が、ほとんど見えない状態にしていた。
網も焦げて黒く炭状の物が多数付着しているし、底のプレートも細かなパンのクズが黒、茶 白と色とりどりに堆積していた。
まずは、それらをゴミ袋に落とし続いて洗剤を用いて洗っていく。
洗剤付きスチールタワシは、たいへん効果的であった。
ガラスに傷がつくわけでもなくヤニ状の物はスッキリ取れた。
ただ、雑巾で表面をこすると、いつまでも洗剤の泡が消えないので時間がかかった。
充分水分を飛ばせたのち電源プラグの交換をした。
その後プラグをコンセントに繋ぎスイッチを入れてみた。
「ブーン」という音と共にヒーターが赤くなり「ガリガリ」と聞こえるタイマーの音が心地よかった。
トースターのフタを閉めて外から赤く働くヒーターの写真を撮り妻に送信した。
「この写真はトースターのフタの外からのものです」と付け加えた。
ガラスがきれいになっていると新品に戻ったようだ。
帰宅した妻が早速スイッチを入れて赤く変色していくヒーターを確認した。
「古い電化製品を、そのまま使えるのっていいね!」と言って喜んだ。
買い替えよりお得感があるし今まで通りの生活がありがたい。

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