中国障害者芸術団を見に行ってきた。
金色に輝く千手観音。
美しさを通り越した神々しさに圧倒された。
千の腕に抱かれ千の眼で見守ってもらったようだ。
観音様の慈愛を受け取る東洋的な美意識なのかもしれないが、あきらかに私の内面にある何かと共鳴した。
ある種の興奮状態は、その後も続いた。
人は孔雀になれる。
本物の孔雀の優雅さと同じほど優雅だった。
踊る女性の関節がクネクネと動く様は孔雀の化身かと思うほど美しい。
少しでも違和感があると覚めてくるものだが完璧な演技というものは目の前の孔雀に陶酔させてくれる。
美しい、美しい、美しい。
いったい何回この言葉を感じたことだろう。
いつの日か私が召されるとき、この経験を思い出す気がした。
心の奥に大切にしまって置きたいと思う。