本の帯にあるように、このミステリー作品は2011年に、第64回日本推理作家協会賞(長編&連作短編集部門)と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞しており、読後、それらの受賞も尤もだと 十二分に頷ける内容でしたです。
出だしから巫女さんみたいな隻眼(せきがん=独眼=片目)の少女が出てきて「探偵」だと言い出すし、事件の舞台も秘湯のある山深い村の、何やら原始宗教の宗家の三つ子姉妹が首を刎ねられて殺されるという、全く浮世離れした設定で、何なんだこれは! と思いました。 が、もう一歩読み進めると止まらなくなり、一気読みになりました。
ミステリーですから、詳しい内容は言えませんが、私めが一言言わせてもらうなら 「隻眼の少女は本当に隻眼だったのか?!」 ですな。
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麻耶 雄嵩(まや ゆたか)著 506頁
文芸春秋文春文庫 2013年3月10日 第1刷発行 (単行本は2010年9月 文芸春秋刊)
定価(本体705円+税)=740円