ナンバンギセル (南蛮煙管) は、葉が無く 葉緑素を持たない寄生植物で、草原のススキなどに寄生し、寄主から栄養を取って育ちます。 茎は短く地際から地中にあり、盛夏のころに花柄が4~5本株立ちし、8月下旬頃から10月頃に咲き始めます。 花は筒状で斜め下向きに咲き、紫紅色を帯びています。
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ナンバンギセル (南蛮煙管)という名前は、ポルトガル人が使ったパイプに見立てて名付けられたそうです。 古くは「思ひ草」と呼ばれ、万葉集で詠われています。
道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今さらになど 物か思はむ (詠み人知らず)