昨年12月の沖縄旅行の際に出会った「沖縄の野鳥シリーズ」 第11弾 (で最終回 )は、沖縄の固有種ではないのですが、私めが初めて見たバン (鷭)の若鳥 (と、繁殖期の成鳥) の姿です。
バンは、上嘴(うわくちばし)が額まで伸びたような「額板」が特徴的な鳥で、私めの住む中国地方では留鳥 なので繁殖しているのですから、当然 幼鳥や若鳥が見えるはずなのですが、私めは今迄バンの幼鳥や若鳥を見たことがありませんでした。
バンの若鳥を見てもらう前に、確認の為に、先ず 沖縄で撮ったバンの成鳥の姿を見てもらいましょう。
(↑)から、バンの足指は異様な程に長いこと、そして、足指には水搔きがないこと、更に、嘴(くちばし)の根元と額板が赤くなっていることが判ります。
図鑑によれば、バンの額板と嘴の根元が赤くなるのは繁殖期だけ だそうです。 私めが滞在した12月上旬の沖縄(最低気温19℃/最高気温24℃)は、私めの住む中国地方の春、即ち、バンの繁殖期に相当する気温だということなんでしょうね、きっと。
ちなみに、未だ額板が黄色いバンの姿は 昔 見てもらっております。(→ こちら)
それでは、前置きが長くなりましたが、バンの若鳥 を見て下さい。(↓)
バンの成鳥と若鳥の体色の違いと共に、額板の大きさ(発達具合)を確認して下さい。 この若鳥の額板は、未だほとんど無いに等しい状態ですので、これから嘴の根元から額板が伸びていくことが容易に想像できます。
私めにすれば珍しいバンの若鳥の姿と、額板が赤くなった繁殖期のバンの成鳥の 両方の姿が沖縄で撮れて、実りの多かった沖縄(探鳥)旅行に大満足でした。
このブログでは掲載しなかったのですが、野鳥という点では、沖縄ではどこ(の観光地)に行っても 必ずイソヒヨドリ がいたという印象が強いです。 それと、本土の人間の感覚ではちょっと異様な感じがしたのですが、越冬している! 固有種の琉球ツバメ を多く見たのですが、飛ぶ速度が速くて撮影できなかったのが残念です。 他にも、沖縄の固有種ではないのですが、オオバン、カイツブリ、スズガモ、ハシビロガモ、キビタキ、カワセミ、等々を撮影しましたが、掲載を割愛します。
(画像をクリックすれば大きな画像になりますので、お試し下さい)