トイレットペーパー買占め騒動の石油ショックの時にはテレビの深夜放送やネオンの自粛もありましたが、のどもと過ぎれば熱さを忘れるの言葉どおりあの頃と比べると比較にならないくらい夜の電気使用料は増えているはずです。
それには、電力会社の原子力発電の電気を使わそうと言う思惑も絡んでいるはずです。我が家でもオール電化による夜の電気の割引価格を利用しています。
深夜放送だって当時は今のように夜中中放送しているなんてことはありませんでした。
これだけ温暖化や省エネが騒がれだしたのに夜の自粛が話題に上らなかったのはきっと電力会社の力が働いていたのじゃないかと勘ぐるのは私だけでしょうか。
しかしながら、ここまで来ると流石に政府もほうかむりしているわけには行かなくなったのでしょうか。
2008/03/07-11:19 深夜放送自粛「議論の対象」=地球温暖化対策で-官房長官
町村信孝官房長官は7日午前の記者会見で、地球温暖化対策として深夜のテレビ放送を自粛することについて「幅広い見直しの一環として、議論の対象になってくることはあり得る」と述べ、前向きな姿勢を示した。深夜放送をめぐっては、4日の自民党総務会で自粛を求める意見が相次いでおり、政府としてもこれに同調した形だ。
町村長官は「基本的には各マスコミの自主的なご判断による」としつつも、「低炭素社会をつくるために、一人一人の国民が何ができるかを見直していくことが今求められている」と強調。政府の「地球温暖化問題に関する懇談会」で、深夜放送のほか、24時間営業のコンビニエンスストアなどの見直しについて議論していく考えを示した。
どうせあまった電気を捨てるのだから自粛したって効果は無いという意見もあるようです。確かに今の状態では効果は無いだろうと思います。
しかし、将来は、第2559回で取り上げた江戸時代のように昼間働いて夜は寝るという太陽にまかせた生活をしなくてはならない時代が来ると考えれば今から準備しておくことは必要なのではないでしょうか。
そして、そのエネルギーの大半は太陽光発電を主体とした自然エネルギーで賄えば良いのです。
とは言いながらも、太陽光発電に何の策も持たない政治家にそこまでの考えはなさそうです。そして、それは、危機と言いながら、ネクタイを外さず放送を続けているマスコミも同じでしょう。
武田邦彦 (中部大学)先生がその胡散臭さををずばりと指摘してくれています。
混迷の時代にどう生きるか? (10) 近代は人間に何をもたらしたか?
私の旅は長い。今の私はきっと間違っているだろう。でも、スタジオに煌々と照明をつけ無限のエネルギーを使いながら、「あなたには何ができますか?」と問いかける気持ちの悪い人たちにはなりたくない。
日頃言いたい事をここまで上手く表現してもらうと快感ですね。
全く、その通りです!