第3074回で取り上げた関西電力の大規模太陽光発電の記事が又ありました。
前回の日経エコロミーの記事から一か月も経っています。前回余り大きく取り扱われなかったので関電が話をぶち上げたのでしょうか。
FujiSankei Business i. 2008/3/15
関西電力の森詳介社長は14日、東京都千代田区の経団連会館で記者会見し、大阪府堺市の産業廃棄物処分場内に、発電容量1万~2万キロワットの太陽光発電所の建設を検討していることを明らかにした。実現すれば、太陽光発電としてはこれまで国内最大だった三重県亀山市の同5000キロワットの発電所を抜き、国内最大の設備になるとした。
一方、森社長は会見で、足下の急激な円高と原油高について「輸出企業の業績悪化に加え、内需企業も苦しく、実体経済の影響も看過できない」と指摘。そのうえで「早期に的確な金融政策を施してほしい」と政府や関連機関に要望した。
森社長は6月に、勝俣恒久・東京電力社長の後任として電気事業連合会の会長に就任することが内定しており、「地球環境問題を含め日々環境が変化する中、大変重要な責務」と述べた。
実は、関電が少し前にぶち上げた太陽光発電に関する話題がもう一つありました。
第2812回で取り上げたツバルでの太陽光発電が完成したという記事です。
MOTTAINAI:ツバルに太陽光発電施設が完成--関電など援助
<もったいない>
【フナフティ(ツバル)竹之内満】地球環境保全への貢献を目的に関西電力(本社・大阪市)などがフナフティ空港に建設してきた太陽光発電施設(約40キロワット)が完成し21日、ツバル政府に引き渡された。陽光パネル250枚余りを空港脇のサッカー場観覧席の屋根に設置し、主に近くの政府庁舎などに電気を供給する。
07年9月に着工。総工費約5000万円は、関電と日本政府の草の根無償援助で賄われる。地球温暖化防止を主課題に、先進国の電力首脳有志でつくる会議(e8)の途上国支援策の一環。
ツバルでは07年、計1800キロワットのディーゼル発電所が日本の援助で稼働したが、原油高でコスト増が深刻化。環境への配慮もあり、太陽光発電建設を要請していた。この日は発電用パネルの前でイエレミア首相と関電の生駒昌夫常務が握手。ナタノ公共・産業相は「長期に二酸化炭素の排出を削減する上、電力供給の安定化に有効で、日本に心から感謝したい」と述べた。 2008年2月22日
当社が、ツバル国において、建設を進めてまいりました太陽光発電設備が、この度、完成し運転を開始いたしました。
ツバル国は、南太平洋に浮かぶ9つの環礁島からなる総面積約26km2の小さな島国で、海抜が平均2mと低く、今後、地球温暖化による海面の上昇により「最初に沈む国」と言われています。
当社はこれまで、国際貢献の一環として、このツバル国をはじめとする太平洋の島国の電力会社を対象に、新エネルギーに関するセミナーを行ってまいりました。その中で、ツバル国より、先進国にCO2の抑制を求めるだけでなく、自ら環境に優しい新エネルギーを導入し、地球環境保全に直接貢献したいとの強い思いをお聞きしました。
本プロジェクトにおいて、当社は、そうしたツバル国の思いの実現に少しでもお役に立ち、温暖化による海面上昇の被害に苦しむツバル国自らが新エネルギーを導入するという今回の事例が、地球温暖化に対する問題提起となればと考え、太陽光発電設備の建設を実施するとともに、設備のメンテナンスや運転のノウハウを伝達してまいりました。
本日、太陽光発電設備が無事完成し、ツバル国の首都フナフチにて、竣工式が執り行われ、その設備をツバル電力公社に移管しました。なお、今後2年間については、当社も当該設備のモニタリングと運転支援を行ってまいります。
当社はこれからも、新エネルギーの技術支援などを通じて、国際的な視点にたった環境保全に積極的に貢献してまいります。以 上
関西電力はもしかして心を入れ替えて太陽光発電に力を入れる気になったのでしょうか。
電気事業連合会の会長に関電の社長が就任することによりこれまでの東電の会長のような太陽光発電の足を引っ張る考え方を変えてくれるのでしょうか。そうであれば日本にとってはこんなに良い話は無いのですが、期待して良いのでしょうか。
第3098回の北海道電力の売電価格の引き上げという本当か嘘か分からない話題もありました。
もしかしたら、電力会社もこれ以上日本の太陽光発電の足を引っ張ることが国民を敵に回すということに気がついて修正を図ってきているのでしょうか。
様子を見てみたい!