第3101回でも取り上げた日本の太陽光発電の失速は日本政府の無関心が第一の原因であることは間違いありませんが、原料であるシリコン不足も大きな原因でしょう。
そのシリコン原料の生産地である中国が大きく伸びているのもある意味仕方ないのかもしれません。しかし、中国にはやはり問題があるようです。
太陽エネルギー業界の成長が中国の土壌を汚染しているという。Washington Postが報じている。
ソーラーパネルの製造に使用されるポリシリコンが供給不足に陥っている。ポリシリコンの生産コストを抑えるため、中国企業は有毒廃棄物を土壌に垂れ流しにしており、これにより野生生物は命を奪われ、人体を危険にさらされているという。
Washington Postの記事では、四塩化ケイ素の粉末廃棄物により、中国の内陸東部にある河南州の田園地帯が真っ白になったと報告している。ポリシリコンが1トン製造されると、4トンの四塩化ケイ素が廃棄物として出ることになる。この廃棄物からは、有毒な塩化水素ガスと酸が分離して空中に漂う。
この廃棄物は、中国のポリシリコンメーカー、Luoyang Zhonggui High-Technologyが排出しているといわれている。Washington Postによると、同社は太陽エネルギー大手Suntech Powerのサプライヤーだという。…以下略
第2935回などで何度か取り上げたサンテックが絡んでいるんですね。そういえば第3080回でQ-Cellsにトップの座を奪われたシャープはどうもこのサンテックにも抜かれているようです。その背景にはこのシリコン不足があったようです。こんなルール無用の中国とは競争になりませんね。食料ばかりかこんなところでも害毒を流している中国は本当に困りものですね。
こんな国にシリコンがあって日本に無いのは悔しいし、地球にも不幸ですね。
そんな中国に何にも言えない日本政府やマスコミも本当に腹が立ちます。日本もいずれチベットのように蹂躙される未来が見えるようです。
まともな政治家はいないのか!