団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

食えない

2008年03月28日 | 太陽光発電

  第3101回でも取り上げた太陽光発電市場の縮小について私の知る限り最高の太陽光発電技術者と思える太陽光発電システムのウエブマスターも取り上げてくれています。

  2008.03.25 もっと精密な議論を

 日本の太陽光発電の売れ行きが落ちています。

フィードインタリフや補助金といったインセンティブ不足を理由にユーザー側の事情ばかりが取り沙汰されますが、これはあまりにも浅い見方です。

今、プッシュ型であれプル型であれ、熱心に顧客の元に通い販売し、設置する業者がどんどん減っています。

業者をやっている人には、その理由ははっきりしています。

食えないから事業を続けられない。

引き金は色々とありましょう。

すぐに思い当たるのは、建築基準法改正による新築の停滞。それから特商法改正による訪問販売事業者の撤退。

しかしですね、偉そうにのたまう僕もたった18年しかやってませんが、過去を思い起こすと、その程度で業界が弱体化するとは思えない。

太陽光発電と言うのは、どこか宗教性があって、儲かろうが儲かるまいがやりたいからやる、という人たちによって支えられてきたように見えます。

日本にFITほどの強力な武器が無くともまぁまぁに普及してきたのは、ユーザーの環境意識が高いからといった分かったような分からないような説明が行政や学界関係者によってされてきましたが、業者のほうも似たような感じです。だからか、年収200万だか300万みたいなのしょぼしょぼ収入の、はっきり言ってしまえばビジネス劣等生なんですが、そんな状況でも熱心に取組む業者がたくさんあったのです。

でも国策はなおもプライスばかりに心血を注ぐものですから、あぁ、もっと厳しい生活をしなくちゃならない。とばかりさすがに皆んな、嫌になっちゃうんですね。本当に食えなくなっちゃう。乾いた雑巾絞りにも限度がある。

そんな感じでこの数年、多くの同業者が去ってゆきました。…以下略

   その通りですね。食えなくなって業界を去った一人が私です。かろうじて食っていけるのなら続けていたかもしれませんが、それも難しいという危機感を感じて仕方なくこの仕事から去りました。その未練が未だにここに太陽光発電の話題ばかりを取り上げさせているのでしょう。
  確かに一緒に仕事をしていた人達も太陽光発電に思い入れを持っていた人が多かったように思います。何といっても個人のお客さんに唯一と言っても良い生産財を提供できるのですから、付けたお客さんか殆どと言って良い位喜んでくれるのですから。他にこんなすばらしい商品は滅多に無いでしょうね。

  それにしても、こんな停滞をもたらした政府に憤りを感じずにはいられません。何度も言う様に、世界のエネルギー大国になれるチャンスをみすみす逃した責任はとてつもなく大きなものです。

もう取り返しがつかないのか!