第3253回で多結晶式で頑張っている三菱電機を取り上げましたが、生産能力の拡大を前倒しするそうです。
EDリサーチ社より 2008年8月28日
三菱電機が飯田市に太陽電池セル第2工場を建設、3年後に600MW体制
三菱電機は08年8月27日、太陽光発電システムの急速な需要拡大に対応して、太陽電池セルの生産能力を拡大することを決め、中津川製作所飯田工場(長野県)内に新たに太陽電池セル第2工場を建設する、と発表した。同社は太陽電池セルの年間生産能力を03年9月50MW、04年6月90MW、05年4月135MW、07年8月150MW、08年10月220MWと着実に拡大してきたが、これを第2工場の建設で11年度に一気に4倍の600MW体制に引き上げるという。これまで12年度中の確立を目標としていた500MW体制への設備投資計画を上積みして前倒すことになる。投資金額は11年度までに500億円。
太陽光発電システムの世界市場規模は07年度の1950MWから、11年度には4430MW程度と見込まれ、さらなる需要拡大が予測されている。三菱電機グループは07年10月、環境経営における長期ビジョン「環境ビジョン2021」を策定し、二酸化炭素(CO2)排出量を削減する取り組みの一つとして、太陽光発電システムのさらなる普及と発電効率向上を掲げた。現在、年間生産能力を08年10月から220MW体制とするため準備を進めている。同社では、このように生産体制の強化を進める一方、世界最高クラスの光電気変換効率18.6%を達成した多結晶太陽電池セルを今後製品化し、業界トップ・クラスの電力変換効率97.5%のパワー・コンディショナと組み合わせて、効率の良い太陽光発電システムの普及促進を進めている。また薄膜太陽電池についても研究・開発を進めており、市場動向を見極めつつ、事業化を判断していく、としている。
前回の発表から半月しか経っていないのにこの前倒しの増産はどうしたのでしょう。それほどまでに需要の拡大が見込めると言うことなのでしょうか。
それにしてもこうした日本のメーカーの頑張りに対して日本政府の取り組みの遅さにはがっかりさせられどうしです。昨日も取り上げた補助金の復活が本当に後押しになるようにしっかりと考えて欲しいものです。何となく、中途半端なものになりそうな気がするのは私だけでしょうか。
どうにも信用できない!