ガソリン高がいろんな方面に影響を与えているようです。直接的には、クルマの販売が落ち込んでいるし、使用も減っている。これは環境から見て好ましい傾向でしょう。歓迎します。
間接的な動きもあるようです。
FujiSankei Business i. 2008/8/16より
猛暑が続く中、男性用の帽子が売れている。連日の強い日差しに加え、ガソリン価格上昇で車の利用が控えられていることが影響、売上高が倍増した百貨店もある。このところ消費者の財布のひもは締まりがちだが、節約につながる商品は人気のようだ。
西武百貨店池袋本店では7月、男性用帽子の売上高が前年の2倍以上だった。天気が悪かった前年の反動もあるが、従来の年配層だけでなく、30~40代の購入が目立つ。同店には、自転車で得意先を回る営業マンや、マイカーを極力使わず電車やバスを利用するようになった人が帽子を買いに来るという。
販売促進部の熊谷栄さんは「節約志向がこういう形で顕在化してきた」とみる。売れ筋は、かばんの中に入れておき必要な時に取り出して使える折り畳み式の帽子。水でぬらしてかぶると、気化熱で涼しくなる商品もヒットしている。東京・銀座の老舗「トラヤ帽子店」でも、折り畳めて放熱性が高いパナマ帽が売れている。「初めての人でも気軽にかぶれる」そうだ。
帽子関連の業界団体「東京帽子協会」の横山光宏事務局長は「最近の中高年はおしゃれな人が増えており、出掛ける機会が多く、夏の外出には帽子が必需品になっている。ガソリン高で外出が“近場”志向になっている影響もあるかもしれない」と話している。
春から夏にかけての草抜きにも絶対に帽子をかぶらない私には縁の無い話ですが、ガソリン高で帽子が売れるなんて「風が吹いたら桶屋場が儲かる」みたいな話ですね。いずれにしても、クルマ離れは歓迎です。
もう一つ、これは間接的と言うより諸に歓迎すべき話です。
四国新聞社より
お盆の交通事故死が最少/「ガソリン高騰が一因」 2008/08/19
お盆休みシーズンの9-18日の交通事故死者数は、前年同期比30・2%減の143人で、日付別の統計が残っている1970年以降で最も少なかったことが19日、警察庁のまとめで分かった。
事故発生件数は1万8278件、負傷者数は2万3571人で、それぞれ前年比で20・6%減、22・3%減と大幅に減少した。同庁は「ガソリン価格の高騰で交通量自体が減ったことが一因ではないか」としている。
まとめによると、死者数は飲酒運転によるものが10人減の9人。帰省した人が関係した事故によるものは11人減の5人。都道府県別では、茨城、神奈川、長野が8人で最多。山形、富山、徳島、高知、長崎はゼロだった。
また、今年の交通事故死者数は18日現在で3000人を超え、3011人となった。年間死者数が54年ぶりに5000人台となった昨年より25日遅く、統計が残っている70年以降、最も遅いペースという。
クルマが減ると良いことばかりと言えば自動車業界の人達に怒られそうですが、これなど最も歓迎すべきことではないでしょうか。
この機会に一気にクルマの台数を減らしたいものですが、肝心の原油価格が少し落ち着いてきているのでまた元に戻るかもしれません。今こそ、この効果を生かすためにガソリンに環境税を付加して貰いたいものです。なんてことを言うと総スカンでしょうか。
しかしながら、目指すべき方向は間違いないと思います。
今こそクルマを止めましょう!