日本の停滞をよそ目に世界の太陽光発電は絶好調のようです。日本のメーカーも生産は頑張っているようです。
参考:第2935回
太陽電池生産能力、世界主要メーカー倍増 2010年メド 22日
【フランクフルト=後藤未知夫、台北=新居耕治】世界の主要な太陽電池メーカーが2010年までに生産能力を2倍前後に増強する。世界首位の独Qセルズと同3位のサンテック・パワー(中国)は生産能力を09年までに年100万キロワット(1ギガワット)、10年までに倍増の200万キロワット以上に引き上げる。4位の米ファーストソーラーも09年に生産能力を100万キロワットに倍増する方針だ。2位のシャープなど日本勢も能力増強を急いでおり、量産効果や販売競争による単価下落に伴い普及に拍車がかかりそうだ。
太陽電池市場は地球温暖化対策や原油価格の高騰で、年率3―4割のペースで拡大が見込まれ、10年の世界の導入規模は累計2500万キロワットに達する見通し。住宅や事務所の屋根に設置する形で産業、家庭用に広く使われるほか、最近では広大な敷地に太陽電池パネルを並べて周辺地域に電力を供給する太陽光発電所の建設も進んでいる。
というのは日本以外の国のようです。
4―6月の国内太陽電池出荷量、36%増 輸出がけん引 20日
太陽光発電協会は20日、4―6月の国内メーカーの太陽電池出荷量が前年同期比36%増の25万8900キロワットになったと発表した。輸出が45%増えて全体をけん引した。国内出荷量も前年同期比6%増となり、2年ぶりにプラスに転じた。
輸出は太陽光で発電した電気を割高に購入する制度が普及している欧州向けが43%増と好調を持続している。新興国など欧米以外への輸出も90%伸びた。総出荷のうち82%が輸出だった。
国内出荷は増加に転じたものの、前年同期の水準が低かった影響もあり、「本格的な市場の回復を判断するにはまだ早い」(太陽光発電協会)としている。政府は09年度から太陽電池普及策の導入を検討しており、7月以降は買い控えが出始めるのではとの懸念もあった。
82%が輸出とは恐れ入りました。第3217回で恐れていた買い控えが出てくるともっと悲惨な数字になりそうですね。それにしても、わが日本政府はどこまで太陽光発電の足を引っ張るつもりなのでしょうか。
メーカーは生き残っても、国内の販売業者や設置業者は全滅なんてことにならないかと心配します。尤も、単価が下がって需要が出てくれば雨後のタケノコのようにまた新たな参入者が湧いては来るでしょうが、技術の蓄積もない企業が問題を起こしそうです。
そんなことで良いのでしょうか!