団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

土に還る

2008年10月09日 | 日記・その他

  第3215回で取り上げた今泉みね子さんの「クルマのない生活」(白水社)の中の「一方では、落ち葉がゴミに見えないような景観建築を作り出すことも必要かもしれない。これは個人の庭だけでなくて、街なかや駅前の広場、公園にも当てはまるだろう。コンクリートなどでおおわれる部分をできるだけ少なくして、落ち葉が分解されやすい土の部分を増やすのだ。道路でも、街路樹の根元に少しでも広い土の区画をつくってやれば、そこに落ち葉をはきためて、街路樹に栄養をやることができる。」に共感したと書きましたが、天声人語にもそんな言葉がありました。

  2008106日(月)付 より

  …略」

  秋が深まれば、今度は枯れ葉がアスファルトに散る。集められ、焼却されるものも多い。野山なら散り敷いて生物のすみかになり、分解されて土に溶けていくのに、都会の落ち葉はそれもかなわない▼『葉っぱのフレディ』という絵本を覚えておられるだろうか。生と死や転生が、木の葉の一生を通して語られる。枯れて散っても、土に還(かえ)って木を育てる力になる。…以下略

  コンクリートやアスファルトで舗装したところに木を植えて緑が豊な設備と唱えるやり方はやはりおかしいですね。これからは木を植えるのなら、下も土で落葉が落ちても自然に土に変えるようにして欲しいものです。
  何と言っても、これからの季節、毎日コンクリートやアスファルトに落ちた葉を掃除することのむなしさをわかって欲しい。そういう私も、そんな立場になるまでそんなことを考えもしませんでした。

人間なんて勝手なものです!