昨日も書いた直流ハウスが実現しそうなニュースがありました。こんなに早く動きが出てくるとは思いませんでした。
FujiSankei Business i.より 2008/10/19
パナソニック電工、C02排出削減 「交流・直流」両対応システム開発
パナソニック電工は18日、電力会社から送られてくる交流電気(AC)と、太陽電池や燃料電池などが生み出す直流電気(DC)の両方に対応した「ハイブリッド配線器具システム」を平成21年度にも発売する方針を明らかにした。電気製品を使う際に必要な交流と直流の変換で生じる電力ロス(損失)を防ぐ。シャープも交・直流の変換不要の仕組みづくりに取り組んでおり、メーカー各社は、知らぬ間に生じる変換ロスを防ぐ技術開発を加速させている。
電工が発売に向けて開発しているのは、交・直流のそれぞれを共存させるためのコンセントやスイッチなどの配線器具システム。新エネルギーの導入の際、交・直流変換で生じる電力損失をなくすための環境整備の先駆けで、システム全体で消費電力と二酸化炭素(CO2)の排出量がそれぞれ約20%の削減が見込まれる。
システムの価格などは未定だが、直流と交流を制御する住宅分電盤など配電・制御システムと組み合わせることで、それぞれの電気機器で対応する直流と交流の電気を無駄なく振り分ける。
太陽電池など新エネルギーを普及させるうえで、新エネルギーが供給する直流の電気を、交流に変換させずにそのまま使えるシステムが整備できるかどうかが急務となっている。
電工は今後、直流対応のLED(発光ダイオード)照明など製品の開発も同時に進めるとともに、グループのパナソニックをはじめ、家電メーカーなど業界とも連携し、直流と交流の双方に対応するハイブリッド家電製品の普及を推進する。
電機大手では、シャープも新エネルギーで発電した直流でそのまま電気機器を動かす「DCエコハウス」構想を進めており、業界全体で直流にも対応するハイブリッド家電の開発・普及が加速する起爆剤になりそうだ。・・・以下略
何だか面白くなりそうですね。まさか家電メーカーがこんなに早くその気になるとは思ってませんでした。時代はいよいよ省エネに本気で取り組むことを求めだしたのかもしれません。
これが実現すると、太陽光発電と蓄電池との組み合わせで家庭の電気は殆ど独立で賄えるようになるでしょう。いざという時や売電の為にだけ電力会社へ繋がっているということになりそうです。
問題は価格ですが、やはり最初は高くなるんでしょうね。太陽電池、蓄電池と供に早急なコストダウンを実現して欲しいものです。
まさかこんなに早く動き出すとは!