団塊の世代のつぶやき

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汚れた電気

2009年04月02日 | 太陽光発電

  第3473回で太陽光発電の電気は質が悪いとの考えを取り上げましたが、ここに来て、今まで表面に出なかったそうした説が表に表れるようになった気がします。これは一体どういう意味があるのでしょうか。

  FujiSankei Business i.より 2009/3/24

  経産省 太陽光パネル200基で調査 安定供給へ既存発電所と調整

 経済産業省は2009年度から、電力各社と協力し、全国各地に実験用の太陽光発電パネル200基を設置して、太陽光発電が既存の発電所に与える影響について調査に乗り出す。将来、天候によって発電量が左右される太陽光発電が、大量に電力網に組み入れられると、電力需要に応じて発電所が行っている周波数調整が難しくなるためだ。経産省は、収集データを生かして、IT(情報技術)や高性能蓄電池など先端技術をフル活用した次世代電力網「スマート・グリッド」を構築し、効率的な電力の安定供給をめざす。

 未来の日本の電力網で、太陽光発電は一大勢力に位置づけられている。政府は「低炭素社会づくり行動計画」で、太陽光発電の発電容量を、20年度に05年度比10倍の1432万キロワット、30年度に40倍の5321万キロワットにすることを目標に掲げており、規模は、現在運転中の原子力発電所53基の計4793万キロワットを上回る。

 太陽光発電パネルを設置した家庭などは、電力網を通じて既存の発電所から送られてくる電気も併用し、使い切れない余剰電力は電力会社に売却するようになる。

 一方で、発電所は電力需要に応じて周波数を調整する機能を持っているが、天候の変化による太陽光発電パネルの発電量の増減で起きる周波数の変動調整を引き受けることになる。

 このため、ある地域で日が陰り、太陽光発電パネルの発電量が一気に下がったり、晴天が続いた大型連休などで、電力需要が減っているのに発電量が上がったりすると、変動調整のために、既存の発電所への負荷が高まる。

 さらに、調整能力を超える負荷がかかると、最悪の場合、発電所自体の機能を守るため、大停電が起こる可能性もあるという。

 ただ、天候の異なる各地の太陽光発電の変動量を合算すれば、発電所への影響も大きくないとの見方もある。現在の予測レベルでは、「実際にどんなことが起こるかは分からない」(経産省)のが実態で、実験では、全国各地にまんべんなく発電容量1キロワットの太陽光発電パネル200基を設置し、データを収集する。

 実験は3年間行い、周波数の変動幅や頻度を計算して、どのような調整手法が可能か検討する。

 離島などで独立した電力網を構築し、火力や風力、太陽光といった複数電力を組み合わせたシミュレーションを行うことも検討している。(粂博之)

  もしかしたら、マスコミも太陽光発電に期待していたが、この弱点を余り大っぴらに騒ぎ立てると太陽光発電の可能性の芽を摘んでしまうと思って遠慮していたのでしょうか。ところが、ここに来て、固定買い取り制度など追い風が吹き始めたので、もう弱点が足を引っ張ることもないだろうと解禁したのでしょうか。なんて、嫌いなマスコミを持ち上げるなんて私もどうしたのでしょう。

本当のところはどうなんでしょうね!