第3363回で太陽光発電を設置したバチカンを取り上げましたが、その程度で終わるのじゃないそうです。
FujiSankei Business i.より 2009/4/21
太陽光発電、バチカン名乗り 5億ユーロ投じ欧州最大施設建設へ
バチカンの太陽光発電計画を主導する独ソーラーワールド社の太陽電池パネル=独フライブルク(ブルームバーグ)
ローマから北へ1日ほど歩いた所にある牧草地に、無線電信機の発明者、グリエルモ・マルコーニはローマ法王のためのラジオ放送局をつくった。1931年のことだ。
その同じ土地に、世界最小の主権国家であるバチカン市国のローマ法王庁は、欧州最大の太陽光発電施設を建設しようとしている。計画に携わる技術者のマウロ・ビラリーニ氏によると、同施設は中世の面影を残す村サンタ・マリア・ディ・ガレリアに近い740エーカー(約3平方キロ)に、5億ユーロ(約640億円)を投じて建設される。太陽電池パネル(ソーラーパネル)メーカーの独ソーラーワールドがプロジェクトのアドバイザーを務めている。
多くの政府は、二酸化炭素(CO2)排出量削減の手段として大規模な太陽光発電施設を建設するのはコストがかかり過ぎると考えている。世界経済が不況に見舞われている今は特にそうだ。
バチカン市国行政庁長官兼バチカン市国委員会委員長のジョバンニ・ラヨロ枢機卿は、サンピエトロ大聖堂を見渡す書斎でインタビューに答え、「今こそ攻めの時だ。危機を逆手に取って再生可能なエネルギー源の開発に努めれば、長期的には見返りが得られるだろう」と語った。・・・中略
国の小ささに加え、法王庁には十分な歳入がある上に、14年以降は太陽光発電関連でイタリア政府からの補助金も期待できる。しかも同年には今回の新太陽光発電施設が稼働し、バチカンは周囲を取り囲むイタリアへの電力輸出国となる見込みだ。
同施設が作り出す100メガワットの電力は、バチカンではとても使い切れない。ミラノ工科大学(MIP)スクール・オブ・マネジメントのウンベルト・ベルテレ氏は「どこから見ても賢い投資だ」と評価している。(Flavia Krause-Jackson、Flavia Rotondi)
なかなかやりますね。権威と金のあるところはこのバチカンに続いて欲しいものです。日本にだってスケールは是ほど出なくても象徴的なところはたくさんありそうです。
ここでも第2024回などで何度も書いたように京都の寺社なんかがこういうことを積極的にやれば世界に対して大きなアピールになるはずです。
もう京都議定書の名前も薄れてきた感がある今、もう一度京都を世界に売り出すことを考えませんか。
無理でしょうか!