団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

バチカン

2009年04月27日 | 太陽光発電

  第3363回で太陽光発電を設置したバチカンを取り上げましたが、その程度で終わるのじゃないそうです。

  FujiSankei Business i.より 2009/4/21

  太陽光発電、バチカン名乗り 5億ユーロ投じ欧州最大施設建設へ

バチカンの太陽光発電計画を主導する独ソーラーワールド社の太陽電池パネル=独フライブルク(ブルームバーグ)

 ローマから北へ1日ほど歩いた所にある牧草地に、無線電信機の発明者、グリエルモ・マルコーニはローマ法王のためのラジオ放送局をつくった。1931年のことだ。

 その同じ土地に、世界最小の主権国家であるバチカン市国のローマ法王庁は、欧州最大の太陽光発電施設を建設しようとしている。計画に携わる技術者のマウロ・ビラリーニ氏によると、同施設は中世の面影を残す村サンタ・マリア・ディ・ガレリアに近い740エーカー(約3平方キロ)に、5億ユーロ(約640億円)を投じて建設される。太陽電池パネル(ソーラーパネル)メーカーの独ソーラーワールドがプロジェクトのアドバイザーを務めている。

 多くの政府は、二酸化炭素(CO2)排出量削減の手段として大規模な太陽光発電施設を建設するのはコストがかかり過ぎると考えている。世界経済が不況に見舞われている今は特にそうだ。

 バチカン市国行政庁長官兼バチカン市国委員会委員長のジョバンニ・ラヨロ枢機卿は、サンピエトロ大聖堂を見渡す書斎でインタビューに答え、「今こそ攻めの時だ。危機を逆手に取って再生可能なエネルギー源の開発に努めれば、長期的には見返りが得られるだろう」と語った。・・・中略

 国の小ささに加え、法王庁には十分な歳入がある上に、14年以降は太陽光発電関連でイタリア政府からの補助金も期待できる。しかも同年には今回の新太陽光発電施設が稼働し、バチカンは周囲を取り囲むイタリアへの電力輸出国となる見込みだ。

 同施設が作り出す100メガワットの電力は、バチカンではとても使い切れない。ミラノ工科大学(MIP)スクール・オブ・マネジメントのウンベルト・ベルテレ氏は「どこから見ても賢い投資だ」と評価している。(Flavia Krause-Jackson、Flavia Rotondi)

  なかなかやりますね。権威と金のあるところはこのバチカンに続いて欲しいものです。日本にだってスケールは是ほど出なくても象徴的なところはたくさんありそうです。
  ここでも
第2024回などで何度も書いたように京都の寺社なんかがこういうことを積極的にやれば世界に対して大きなアピールになるはずです。
  もう京都議定書の名前も薄れてきた感がある今、もう一度京都を世界に売り出すことを考えませんか。

無理でしょうか!


理想の家

2009年04月27日 | 太陽光発電

  第3164回で理想の家として、「まずは土台を高くして、その上に平屋の耐震住宅、屋根は南向きの片流れ、当然そこには太陽電池と太陽風呂。そして、水は当然打ち抜き井戸。」と書きましたが、最近のハウスメーカーの提案もそれに近いものが増えてきたようです。

  まずはパナソニック。

  eco ideas HOUSE(エコアイディアハウス) | Panasonic

  積水化学工業

  新屋根形状の導入で大容量ソーラーパネルを搭載--セキスイハイム「木の家」

 トヨタもその気になってきたようです。

  トヨタ自動車とトヨタホーム、蓄電機能を備えたホーム・エネルギー・マネジメント・システム(HEMS)開発に着手~2011年実用化目指す 家と車の連携も視野に~

  トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ自動車)とトヨタホーム株式会社(以下、トヨタホーム)は、家庭向けの「蓄電機能を備えたホーム・エネルギー・マネジメント・システム(HEMS)」の本格開発に着手し、2011年に「トヨタホーム」での実用化を目指す。

  現在のHEMS※1関連製品・サービスがエネルギー使用の「表示」とエアコン・照明等の家電製品の「制御」が主であるのに対し、トヨタ自動車とトヨタホームが開発を進めるHEMSは、「表示」・「制御」に加え、“電力を蓄える”「蓄電」の機能を持たせる点が大きな特徴である。このシステムは、比較的安価でCO2排出量が少ない夜間電力※2を貯めておき昼間に利用したり、太陽光発電を蓄電して使えるようにすることで、電力マネジメント、及び省エネ意識を喚起し、光熱費低減と、環境負荷低減を図ることが可能になる。・・・以下略

  ここに来て、企業も太陽光発電の将来性を認めてきたというところでしょうか、一気に乗り出してきたような気がします。これで太陽光発電がエネルギーの本命になってくれるかもしれません。

  そこで、ここでも第3502回の春の落葉で書いたように設計される方にこれからの屋根は見栄えばかりを考えるのじゃなく太陽電池を如何に沢山載せるかを考えて設計して貰いたいとお願いしたい。そうなると、どうしても南向き・切妻の片流れになるので設計の自由は少なくなるので設計士泣かせになりそうです。しかし、ここはグッと我慢して貰って未来の日本にとって最善の設計をお願いしたいものです。制約のある中で如何に個性的な設計をするかにその才能を発揮して下さい。
  案外統一感が出て面白い効果が出てくるなんてことになるかもしれません。

と勝手なことを言いました!