2000年7月2日第303話で初めて年間自殺者数を取り上げ、2002年1月5日第839話でその統計が余りにも遅いのではないかと書き、2005年6月6日 第2087回で7年連続3万人突破に触れ、2006年6月4日第2450回では厚生省と警察庁の統計という縦割りの典型のような数字を取り上げ、去年2008年6月25日第3202回にはとうとう10年連続3万人突破してしまいました。
今年も去年の数字が出たそうです。
4月3日読売新聞
自殺11年連続3万人超
昨年1年間の全国の自殺者は3万2249人で、前年より844人(2.6%)減少したことが2日、警察庁のまとめでわかった。自殺者が減少するのは2年ぶりだが、3万人を超える状況は1998年から11年連続で続いている。・・・中略
月別に見ると、米証券大手リーマン・ブラザーズが経営破綻した昨年9月は2714人で8月より283人増加し、翌10月は3092人に上った。11月は2539人、12月は2513人と減少に転じた。・・・中略
警察庁は、昨秋以降の景気の後退によって自殺者の増加が懸念されるなか、実態をできるだけ早く予防対策にいかそうと、今年2月から統計システムを変更し、年1回しか公表していなかった自殺者統計を月ごとに公表する方式に切り替えた。今回の年間統計も集計作業を早め、例年より2か月前倒しで発表した。
やっと統計システムを変えて2か月早くなったんですか。これで早くなったと喜んでいるのでしょうか。PCやネットの発達した今時、去年の数字の統計に4か月もかかるというのはどうしても理解できません。もしかしたら、職員が手で数えているのでしょうか。それでも3万くらいの数字ならもう少し早くなりそうです。
それにしても、こんなのんびりした統計を発表するだけの国ですから11年も3万人を超える自殺者を出しても何の根本的な手を打つことも出来なくても何とも無いのでしょうね。
こんなだからテポドンも打ち落とせないし、ましてや拉致被害者の救出も出来ないことに何の疑問も抱かないのでしょうか。
どこかおかしい!