第2121回で透明な太陽電池に水を通して電池を冷却して変換効率を上げ、その冷却した水を太陽風呂として利用すれば一挙両得になると書きましたが、どうやらそれに近いことをやるところが出てきたようです。
日刊工業新聞社より
シバセ工業、気化熱で太陽電池を冷却する実証実験開始-発電効率を向上
【岡山】シバセ工業(岡山県浅口市、磯田拓也社長、0865・44・2215)は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で、太陽電池パネルの発電効率を上げる実証実験を始めた。太陽電池パネルに散水し、水が蒸発する時に発生する気化熱で冷却するもので、実験施設を自社の屋上に設けた。
太陽電池は高温になると発電効率が低下する。夏場に気温が30度Cになると、パネルの表面温度は70―80度Cに達することがある。実験は冷却に必要な水道光熱費と発電効率の関係を調べて最も効率の良い太陽光発電システムを研究するのが狙い。2013年まで実施する。
同社の屋上に30キロワットの太陽光発電システムを設置した。設備投資額は3000万円で半分をNEDOの補助金で賄う。太陽電池パネルの周囲に水道配管と50個の散水ノズルを配置し、コンピューター制御によりパネルが高温になるとノズルで水をまく仕組み。(掲載日 2009年04月06日)
私も水をかけることはやってみようとしたことがあるのですが、水道の水圧が低くて太陽電池までホースの水が届かなかったので諦めてしまいました。
これは、もっと高度な方法なのでしょうか。気化熱を利用するということで太陽風呂としては使わないようですが、どちらが効率的なのか興味がありますね。
いずれにしても、今の既設の太陽光発電装置に後付で発電効率が上がる装置が出来て欲しいものです。当然コストが合わないとどうにもなりませんが。
チョッと期待します!