日本人は付 和雷同だから何かがあると簡単に全員が同じ方向に進むと小学校の恩師が良く言っていました。子 供心に妙に納得していたものですが、もしかしたら、これも単純に言えば洗脳されていたと言えるかもしれませ ん。兎に角、素直な生徒で、先生の言われることを疑うことは無かったような気がします。
多分、これは私だけじゃなく日本人のほとんどに言えることじゃないでしょうか。つまりは、教師や為政者 など上に立つ者にとってこれ程扱いやすい人達はいないということでしょう。これは、第 1回の「天皇と公民」で取り上げたように世界一の素晴らしい日本の仕組みに守られて殆どの時代 を平和に暮らしてきたために、御上の言うことに従っていれば安心だという気持ちが出来上がったからじゃない でしょうか。つまりは、世界一恵まれた国民だったということです。
こんな有難いことは無いのですが、その素直さが戦後、GHQの悪意も疑わず素直にその言うことを信じて しまったのじゃないでしょうか。多分、他のどの国で同じことをやってもこれ程上手く行くことは無かったで しょう。その良い例がイラク戦争の後、アメリカがおなじことをやって結局はどうにもならなかったことを見て も明らかでしょう。
そんな戦後の様相を見事に書いてくれ ています。
頂門の一針よ り 10/2
8 月15日を凝視すると―対米戦争開戦の責任― 加瀬 英明
・・・略
8月15日の敗戦をきっかけとし て、日本国民の大多数が、先人たちが営々として築いてきた偉業を、まるで擦(す)り切れた草履(ぞうり)のように捨ててしまった。敗戦の日までは、誰もが 日本を固く信仰していたというのに、国民のほぼ全員がそれまでいだいていた信条を、棄ててしまった。このよ うなことは世界に他に、まったく例をみないことである。
日本は精神を疎かにして、自立すること をやめて、アメリカに従属してきた。歴代の政府は全方位外交ならぬ、全方位謝罪外交を繰り返してきた。講和条約 を結ぶことによって独立を回復したはずなのに、精神を喪失してきた。今日の日本では、食料自立、エネルギー自立 といえば、全国民が喝采するのに、精神の自立といっても、誰も振り向かない。
「戦争を二度と戦ってはならない」とい うのは、国家の独立を否定することに通じる。ときには国を護るためには、矛(ほこ)をとって戦うことも必要である。それがなければ、独立国家を営むことは できない。
…以下略
もうそろそろ日本人もこれではいけな いと気が付いて来たようですが、果して再生に間に合うかどうか。