第 5125回の「JR北海道の闇」で労働組合の体質があるのじゃないかと書きましたが、産経が積 極的に取り上げてくれているようです。他のメディアは労働組合の味方みたいなのばかりなので期待できません が、産経ならやってくれるかも。
あの社長の自殺も取り上げてくれていました。やはり労組に殺されたと言っても良いでしょう。あの時、何 故か広島の世羅高校の校長の自殺を思い出し、日教組といい、日本の癌はまさに組合にありと思ったものです。
組合と言えば、私の父が昔の電電公社で管理職をしていた時に、カミソリが入った封筒が配達されたことが あると母から聞いたことがありました。
以前勤めていた会社では厚生省のOBの方から組合の恐ろしさを聞かされたこともありました。普段は温厚 な方なのですが、組合との団交で朝まで缶詰にされたり、そのねちねちとしたいじめの物言いに思い出すのも嫌 だと吐き出すように言われていたことも思い出します。
MSN 産経ニュースより 2013.10.7
ト ラブル続発JR北、背景に労組間対立 衆院国交委、社長招致方針
衆院国土交通委員会がレール異常な どトラブルが続くJR北海道の野島誠社長(56)を参考人招致する方向で調整に入ったことが6日、分かった。 JR北をめぐっては労働組合間の対立で現場での情報伝達が阻害されているとの指摘がある。一部補修現場では検査 結果が共有されておらず、同委員会は組合問題もトラブルの背景にあるとみて野島社長から説明を求める。
「他労組と飲みに行くことや結婚式に 呼ぶことを禁じる風通しの悪い部署がある」「他の組合員との会話を禁じ、業務伝達も難しい」。情報伝達が阻害さ れる背景として、複数の社員は、最大派で労使協調路線を取り、社内に影響力を持つJR北海道労組の存在を挙げ る。
JR北には、組合員資格者の80%強 が加盟する、このJR総連系のJR北海道労組(約5600人)と、約8%のJR連合系のJR北労組(約550 人)、約2%の国労北海道本部(約130人)の計3つの主要労組がある。
上部団体のJR総連とJR連合が激 しく対立してきた経緯などがあり、北海道でも互いを敵視する構図にあるとされる。JR総連は、政府答弁書や警察 庁警備局長の国会答弁などで度々、過激派「革マル派」の浸透が指摘されている。
国労北海道本部は「会社は最大派労組 ばかりに目を向けている」、JR北労組は「情報共有不足は、最大派労組が他労組との関係を断っていることがあ る」と主張している。
一方、国交省の特別監査では、保線管 理室の調査で少なくとも大沼など3カ所でレールの検査担当者が結果を現場責任者に伝えていなかったことが分かっ ており、国交省は、JR北の社内の体制に問題があるとみて改善を指示した。
JR他社も組合問題を抱えるが、JR 北でトラブルが顕在化する背景について、同社関係者は「赤字体質で安全面に多額の費用を投入できないハード面に 加え、労組間の対立といったソフト面の問題が複雑に絡んでいる」と指摘する。
JR北は約5年前に運転士らへの職場 にアルコール検知器を導入したが、昨年7月の義務化まで自主検査扱いに。「対面点呼で十分に安全は図られ任意と していた」(広報部)とするが、関係者は「最大派労組の抵抗で義務化が遅れた」とする。今年7月の運転士覚醒剤 使用事件でも同省北海道運輸局が全運転士への薬物検査を打診したが、JR北は「人権上の問題」と拒否。同省幹部 は「最大派労組の猛反発を心配した可能性がある」と推察する。
衆院国交委員会は、野島社長招致を 早ければ11日の理事懇談会で決め、こうした組合問題についても触れる方針。一方、野島社長は今月4日、都内で 記者団に「労組とはうまくいっていないと考えてはいない」と労使関係が良好との認識を示した。ただ関係者は「安 全体制構築に最大派労組が目の上のたんこぶになることもある」と明かす。
JR北海道労組は、産経新聞の取材に 「答える義務はない」と応じなかった。
JRの労働組合
JR連合とJR総連が勢力を二分す る。JR東海以西はJR連合、それより東はJR総連が多数派組合を形成する。国鉄時代は国労が最大派だったが、 民営化に反対する過程で少数派に転じた。逆に、国鉄時代に少数派だった動労や鉄労などは、最終的に民営化を容認 して手を組んで、JR総連を発足させ、多数派となった。ただ、路線の対立でJR西日本やJR東海などで分裂が続 き、旧鉄労の路線を受け継いだJR連合が発足した。
【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】 2013.10.6
(432) 革マル・金欠「JR北海道」の闇
・・・略
列車火災に脱線事故、267カ所にも 及ぶレール異常の放置と不祥事続きのJR北海道について、『週刊文春』『週刊新潮』(ともに10月10日号)が 揃(そろ)って取り上げている。
「JR北海道社員の8割以上が『革マ ル系労組』所属」(『文春』)
「なぜ『JR北海道』はここまでデタ ラメな組織なのか?」(『新潮』)
組合が革マル系の北鉄労(北海道旅客 鉄道労働組合)に握られ、〈会社と組合の力関係が逆転〉(『文春』)、アルコール検査でさえなかなか実施できな かったことに原因があるとした点は両誌共通。
だが、理由はそれだけではないと、深 く掘り下げているのが『新潮』。
理由のひとつは会社の金欠状態にある と解説するのは関西大学社会安全学部の安部誠治教授。
〈「分割民営化する時点で、JR北海 道が年間500億円以上の赤字を垂れ流すことは想定されていました。(中略)そこで、国の主導のもと、6800 億円の“経営安定化基金”が設けられ、その運用益で赤字を穴埋めする仕組みがつくられたのです」〉…以下略
【歪む鉄路 JR北海道に何が (上)】 2013.9.26
社長 の自殺は何だったのか
・・・略
JR北の安全意識や企業体質が問わ れるのは今回が初めてではない。JR石勝線では平成23年5月、特急列車が脱線してトンネル内で火災が起き、乗 客約40人が病院に搬送された。
「お客様を大切にします」。JR北の もう一つの社是だ。だが、この事故では「車外に出ないでください」というアナウンスが流れるだけで避難誘導はな く、乗客は煙が充満する車内に閉じ込められた。
事故後も運転士の乗務中の居眠りなど 不祥事が相次ぎ、国土交通省は鉄道事業法に基づく事業改善命令に踏み切る。企業にとっては「瀕死(ひんし)」を 意味する。中島尚俊(なおとし)社長=当時(64)=が失踪し、小樽市沖で遺体が見つかったのは、全社を挙げて 企業風土の改革に乗り出した直後だった。複数の遺書が残されていたことから、自殺とされた。
遺書には社員に宛てて、「『お客さま の安全を最優先にする』ということを常に考える社員になっていただきたい」というメッセージが残されていた。… 以下略
世羅高校の校長先生の記事を サーチしていたら何とサイト順路の軍事ジャーナリスト神浦元彰さんが阿野校長先生の教え子だったという記事にあ たりました。
日本軍事情報セ ンター Japan Research Center Of Military affairs
広島県の世 羅高校の石川校長は私の担任だった
参考:石 川校長自殺から5年 世羅高校「再生」の軌跡 平成16年3月1日
やっぱりこの校長先生は悲惨です ね。何で、組合ってこれだけ人を追い詰めることができるのでしょうか。もしかしたら、ここも朝鮮の人達に押さえ られているのでしょうか。
それにして戦後の日本がこれほどま でに歪んできた元凶の一つが組合だったことは間違いないでしょうね。かなり衰退してきたとはいえ、その勢力は侮 りがたいものがありそうです。
怖いですね!